■URL
http://www.ibm.com/news/us/2002/07/30.html
http://www.ibm.com/services/
米IBMと米PricewaterhouseCoopersは30日、IBMがPricewaterhouseCoopersのコンサルティング部門「PwC Consulting」を買収することで合意したことを発表した。買収後PwC ConsultingはIBM Global Servicesと統合され、新たな部門となる。
合意内容によると、IBMはPricewaterhouseCoopersに現金と株式で約35億ドルを支払う。買収は関係する政府機関の承認と、各地のPwCのパートナーの投票により合意を得なければならず、2002年第3四半期の終わりまでに手続きが完了する見込みである。PwC Consultingは当初計画していた株式公開の予定を取りやめる。
PwC Consultingは、2002年度のコンサルティング収入は約49億ドルあり、3万人の従業員を抱えている。またPwC Consultingを統合するIBM Global Servicesは、ITサービスプロバイダーとしては世界最大規模で、15万人の従業員が160カ国に点在し、2001年度には350億ドルの売り上げがあった。
統合後はIBM Global Servicesの現ゼネラルマネージャーであるGinni Rometty氏が新部門のゼネラルマネージャーに就任し、IBM Global Services担当上級副社長Doug Elix氏の監督下に入ることになる。
PricewaterhouseCoopersのCEOであるSamuel A.DiPiazza氏は「この取引はPwC ConsultingをPwCから完全に別離するという我々の約束を果たすものだ。それにより我々の業界に対する規制による束縛からコンサルティングユニットを解き放つことができ、ビジネスの在的な可能性をフルに引き出すことができる」とコメントした。
(2002/7/31)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]