■URL
http://www.nai.com/japan/prelease/pr_02B.asp?pr=02/08/07
http://www.nai.com/japan/mcafee/mvp2.asp
日本ネットワークアソシエイツ株式会社加藤孝博社長 |
取締役McAfee事業部長 |
日本ネットワークアソシエイツ株式会社(以下、NAI)は7日、アンチウィルスソフトの管理面に注力した総合ウィルス対策の新戦略「McAfee MVP2」を発表した。
「McAfee MVP2」は、NAIが2001年より提唱していたウィルス対策「Managed Virus Protection(MVP)」を強化・発展させたもの。アンチウィルス対策の管理面に注力し、アンチウィルスソフトで最も重要と言える「ウィルス定義ソフトのアップデートのしやすさ」を強化している。また、ウィルス対策を既知のウィルスと未知のウィルスに関して分けて対策を行なうことを重要視しており、従来の「ウィルスからの防御」という観点に加えて、「ウィルス予防」という観点についての対策も重視している。
この「McAfee MVP2」を実現するため、同社は新たにさまざまな製品を提供する。その中でも中心的なものが、McAfee製品の定義ファイル更新などを統合的に管理するマネージメントソフト「ePolicy Orchestrator Ver.2.5(ePO)」、ASP形式でウィルス対策を行なうサービス「VirusScan ASaP(ASaP)」、ゲートウェイウィルス対策アプライアンス「WebShield e500 Appliance(e500)」などだ。
「McAfee MVP2」では、100ノード以上と以下で推奨するサービスを分けており、100ノード以上の企業ではe500や「GroupShield」などの製品を導入することを推奨している。これは、これらのウィルス対策製品群をePOで統合管理し、定義ファイルの更新漏れなどを無くすというもの。また、100ノード以下の企業の場合ではASaPを推奨している。ASaPは、ASP形式のウィルス対策サービスで、クライアントにアプリケーションを導入することにより、PCを起動後、毎回NAIのサーバーに自動的に接続し、最新の定義ファイルがある場合は、自動的にダウンロードを行ない更新するサービス。これら全てがバックグラウンドで自動的に行なわれるので、定義ファイルの更新漏れの心配が少ないというもの。また、ASP形式なのでウィルス対策ソフトそのものの更新の必要も無く、常に最新のウィルス対策を受けることができるという。NAIでは、これらのサービスにより、ウィルス対策に関して「既存のウィルスからの防御」と「未知のウィルスへの予防」が可能になり、より強固なウィルス対策ができるとしている。
また、NAIでは「McAfee MVP2」開始に伴い、パートナー制度を刷新し、新たに「MAP(McAfee Authorized Partner)制度」を施行する。新たなパートナー制度では、ePOやe500、ASaPなど5種類のサービスや製品に関して、直接サポートパスの提供や、販売促進のサポート、売上に応じた仕切優遇などを実施する。ただし、条件として売上目標の共有や認定技術者の育成を行なわなければならない。これらを踏まえた上で、NAIではMcAfeeの売上を対前年度比50%増の30億円を目指す。
NAIの加藤孝博社長は「NAIでは、現在毎月50~60%の成長をしているが、この『McAfee MVP2』によって、売上を伸ばすことと『他社からの乗り換え』を目指す。当社は現在ウィルス対策管理市場で2位となっているが、他社からの乗り換えを促進することによって、1位を目指す。また、現在当社の販売形態は個人向けをソースネクストが担当し、2ユーザー以上の製品に関しては当社が担当しており、ユーザーの混乱を招いている。米国本社では、McAfee.comの子会社化により販売形態の統一を目指している。日本でもこれが実現することにより、更に当社の売上が向上するだろう」と語った。
「McAfee MVP2」の概念図
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ウィルス対策マーケットの予測図
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[Reported by otsu-j@impress.co.jp]