【新製品】

マイクロソフト、情報共有ツール「GroupBoard 2.0」を無償提供

■URL
http://www.microsoft.com/japan/office/groupboard/

 マイクロソフト株式会社は22日、20~30名程度の利用を想定した情報共有Webサイト構築ツール「Microsoft GroupBoard Version 2.0 Powered by SharePoint Team Services」(以下、GroupBoard2.0)を発表した。GroupBoard2.0をASPとして利用することで、インターネットを介した企業間プロジェクトの運行管理や、遠隔地の事業所間の情報共有が可能になる。必要環境は、サーバー側がWindows 2000 Server(SP3)とFrontPage 2002もしくはFrontPage 2002を含んだOffice XP製品のライセンス、クライアント側はIE5.01SP2以降とWindows 2000 Server CAL。現在、同社Webサイトから無償ダウンロード可能だ。

 GroupBoard2.0は、Office XPに含まれている情報共有Web構築ツール「SharePoint Team Services」上にアドオンする形で利用するシステムで、日本のマイクロソフトによる独自開発のため、「行き先掲示板」や「グループスケジュール」といった日本の商習慣に即した機能を備えている。従来提供されていたGroupBoard1.x系は、必須環境としてExchange 2000 Serverを要求しており、プロジェクトグループや部課ごとの情報共有ツールとして導入するには足枷となっていた。また、Exchange Serverの販促ツールとしての側面もありメールのみによる簡易サポートしかされてこなかったが、GroupBoard2.0からはマイクロソフトの製品の一つに位置付けられ、有償のプロフェッショナルサポートが提供される。

 GroupBoard2.0の特徴は、あるグループが情報共有サイトを構築しようと考えた時に、IT担当者の手を煩わすことなく簡単に利用できる点だ。また、サイトの階層構造対応や、同一サーバー上に構築された各サイトのマージが可能なことなど、柔軟性を備えている。ドキュメントの作成では、サイト上からファイルを参照して共有するだけでなく、Office XP製品から直接GroupBoard2.0上に保存することもできる。さらに、GroupBoard2.0上で実施したアンケート結果をリアルタイムでグラフ化したり、Webクエリーを利用してExcel XPにエクスポートできる。

 SharePoint Portal Serverを組み合わせることで、GroupBoard2.0で構築された各情報共有サイトの横断検索が可能になる。また、オプションで提供されるメール拡張機能を利用すると、Exchange 2000 Serverとの連携が可能になるほか、回覧板機能やOutlookによるスケジュール管理にも対応する。その他、GroupBoard2.0のデータストアをMicrosoft SQL Server 2000上に展開することも可能だ。

(2002/8/22)

[Reported by okada-d@impress.co.jp]

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