■URL
http://www.symantec.com/press/2002/n020821.html
米Symantecは21日、アンチウィルスソフトの新バージョン「Norton AntiVirus 2003」を発表した。このバージョンではこれまでのメールによるウィルス感染防止だけでなく、インスタントメッセージ(IM)を通して感染するウィルスも探知できるようになったことが大きな特徴だ。
対応しているIMソフトは「Yahoo!Instant Messenger」「AOL Instant Messenger」「MSN Messenger」「Windows Messenger」の4種で、IMの添付ファイルやその他の不審なコードの侵入を探知し、ウィルス感染を防ぐ。
ウィルス探知技術も向上させており、ウィルス定義ファイルが発表される前でも発見的な方法により不審なコードをブロックする手法を導入したため、「Nimda」や「Badtrans」のように感染伝播速度の速いメールワームを防ぐことができるという。また自動的にウィルスファイルを削除するだけでなく、トロイの木馬やワームファイルを自動的に削除する機能も付け加えられ、ユーザー側の操作数を減らしている。
さらにウィルス定義ファイルのサイズを縮小しており、LiveUpdateによるアップデートの際にダウンロード時間を短縮できるほか、システム全体のパフォーマンスを向上させることができるという。
英語版Norton AntiVirus2003は、現在Symantecのオンラインストアで予約できるほか、9月半ばに小売店で発売される。価格は49.95ドル~69.95ドル程度が予定されている。
(2002/8/22)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]