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http://www.starbucks.com/aboutus/pressdesc.asp?id=262
米Starbucks、独T-Mobile International、米HPの3社は21日、T-Mobileの北米部門が公式にStarbucksのコーヒーショップでホットスポットサービスを開始したことを発表した。
T-Mobileのホットスポットは現在全米1,200店のStarbucksで利用でき、2002年終わりまでにはさらに800店で利用できるようになる見込みだ。StarbucksとT-Mobileは米国だけなく、ロンドンとベルリンでも6ヶ月の試験を実施し、さらに多くの国々でサービスを展開していく構えだ。
HPはこのサービスのために「Wireless Connection Manager」を開発し、Starbucksのホームページから無料でダウンロードできるようにしている。このソフトウェアをノートパソコンやPocketPCにインストールしておくと、現在接続可能な無線LANネットワークを自動的に感知し、接続する手続きが容易になる。
T-Mobileのホットスポットサービスは、802.11b技術を使用しており、Starbucksの店舗からはT1接続のバックボーンが引かれている。このサービスを正式に利用するにはT-Mobileが提供するサービスプランを購入する必要がある。これには全米をカバーするサービスプランや特定の地域だけをカバーするもの、あるいは定額制で事前に料金を支払うものから従量課金制など、さまざまなサービスが用意されているが、T-Mobileのページから検索可能だ。現在T-Mobileでは、Starbucksの店舗で一度だけ24時間無料で無線LANサービスを受けられるパスを発行している。
このサービス発表、提携についてStarbucksの会長でチーフグローバルストラテジストのHoward Schultz氏は「このサービスはStarbucksでのコーヒーハウス体験の自然な延長線上にある。それは人々とその人にとって重要な情報とをコーヒーカップの上でつなげるということだ」と述べ、Starbucksの基本戦略としての重要性を指摘した。Starbucksは2001年6月に米Compaqと提携し、Starbucksの店舗でPDA「iPAQ」を貸与するサービスを発表していた。Compaqはその後HPと合併しており、それが今回HPと提携した背景にあるものと考えられる。
(2002/8/22)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]