■URL
http://www.kokuyo.co.jp/desk/index.html
http://www.ntt.co.jp/news/news02/0208/020827.html
コクヨ株式会社と日本電信電話株式会社(NTT)は27日、ユーザーが設定したPC環境を職場や自宅などどこでも再現できるサービス「シェアードPCシステム」の共同実験を開始すると発表した。
シェアードPCシステムは、ユーザーのPCの設定を「シェアードPCサーバ」に保存して、職場や自宅などインターネットに接続されたPCで再現できるサービス。自宅や仕事場のPCで利用するには専用のクライアント「ネットメモリファイルエージェントソフトウェア」(Windows用)が必要となる。また、コクヨが展開する、PCなどを設置した時間貸しのレンタルオフィス「DESK@」(新橋店と東京店のみ)では、ICカードを用いた認証により利用できる。
シェアードPCシステムでは、ログインした後、シェアードPCサーバよりファイルがダウンロードされ自分のPC環境が再現できる。また、利用中は常に最新の情報がサーバーにアップロードされる形となる。シェアードPCサーバに保存されている環境設定は暗号化されるほか、ログアウト後は利用したPCから環境設定を完全に消去するなどセキュリティーの高い仕組みとなっている。保存される環境情報は、アプリケーションの設定や各種ドキュメントなどとなり、対応OSは当面の間Windowsのみ。
実験ではまず、DESK@の会員を対象に9月2日から開始し、検証を進めた後、11月上旬頃からは一般ユーザーにも対象を広げて11月末まで実施する予定だ。
コクヨは、都内3か所でDESK@を展開しており、ビジネス上の付加価値としての評価を行なう。一方のNTTは、情報流通サービスを支える柱として「ユビキタスサービス」を掲げており、実現のために必要なセキュリティーなどの技術的な検証を行なうとしている。
利用イメージ |
認証や環境ファイルのフロー |
DESK@で利用されるICカードとリーダー |
(2002/8/27)
[Reported by adachi@impress.co.jp]