【サービス】

IIJ、中堅企業向けにメールのセキュリティ向上サービスを開始

■URL
http://www.iij.ad.jp/pressrelease/2002/iij-mgw.html

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は2日、中堅企業を対象にメール監査機能やウィルス対策を提供するサービス2種類を11月上旬から開始すると発表した。

 「IIJ Mailゲートウェイサービス」は、自社でメールサーバーを構築している企業を対象にしたメール監査サービス。インターネット網と企業のメールサーバーとの間に、IIJがリレーサーバーを設置し、ウイルス駆除や社内から発信されるメールの監査サービスを提供する。メール監査は、あらかじめ設定したキーワードに該当するメールを送信保留するもので、添付ファイルや圧縮ファイルにも対応している。月額利用料金は、ウイルスプロテクションのみで3万円、メール監査のみで4万円、両方組み合わせると5万円となっている(50アカウントまで。51アカウントからは個別に追加料金が発生する)。

 

 一方、「IIJポストオフィスサービス セーフティ」は、メールサーバーそのものをアウトソーシングしたい企業を対象としたウイルス対策サービス。メール送信時のSMTP認証や、送受信時の暗号化(POP/SMTP over SSL)、メールサーバー上でのフィルタリングなどを提供するほか、今年度中にWebメールにも対応する予定だ。月額利用料金は1万円(50アカウントまで。51アカウントからは個別に追加料金が発生する)。同社では1998年から、メールサーバーの代行のみを行なう「IIJポストオフィスサービス」を提供していたが、今回のサービスはその発展形といえる。

 IIJの鈴木幸一代表取締役社長は、「メールはインターネットの基本部分。IIJでは、早い時期からメールのセキュリティサービスを提供してきたが、なかなか売れなかった」、「私は1日に4~500通程度のメールを受け取り、また同じ程度のメールを送信しているが、これまで大過なく行なってきた。それは、企業が高い費用と手間をかけてメールの運用管理を実施している結果だろう」と語った。鈴木氏は、電話の交換機の例を挙げ、メールサーバーも「本来、自己で管理する必要はないはず」とコメントした。

(2002/9/2)

[Reported by okada-d@impress.co.jp]

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