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http://www.speednet.co.jp/press/020904.html
スピードネットは4日、5GHz帯(5.03GHz~5.091GHz)を使った屋外における無線アクセスシステムの電波伝搬実験を同日より開始すると発表した。実環境下で最大実効速度20Mbps以上のスループットを目指すとしており、実用化されれば、同社がすでに商用化している2.4GHz帯よりも高速な無線アクセスサービスが期待できそうだ。
実験は、IEEE 802.11a方式に準じた開発中の無線システムを使用して、東京都港区、埼玉県川口市、神奈川県川崎市で実施される。それぞれ都市部、住宅地、マンションという特性の異なるエリアとなる。各エリアに基地局を設置し、無線システムを搭載した実験車両でエリア内を移動しながら、伝搬特性や電界強度などを測定する。
実験は12月末まで続けられる予定となっており、その結果をふまえながら実用化へ向けた検討を進めていく。気になる商用化の時期については、今のところ未定だ。ただ、2.4GHz帯と違って5GHz帯は基地局設置に免許を取得する必要がある周波数帯だ(現在、同社が取得しているのは実験局免許)。また、無線アクセスシステムとしては日本独自に開放される周波数帯ということで、無線機器開発の進み具合も関連してくる。実際にサービスとして開始されるのはまだもう少し先になりそうだ。
港区エリアのビル屋上に設置中の基地局アンテナ(左)と、測定用の実験車両(右)。いずれも今回の実験用に特別に製作されたアンテナで、量産製品とは形状が異なる |
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(2002/9/4)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]