【新製品】

韓国大手のセキュリティーベンダー「SecureSoft」が日本で本格展開

■URL
http://www.securesoft.co.jp/ (セキュアソフト)
http://www.msol.co.jp/ (丸紅ソリューション)

セキュアソフト・姜氏。前に並んでいるのは「SecureSoft Tシリーズ」
 韓国の情報セキュリティー企業SecureSoft社が日本法人「株式会社セキュアソフト」を設立、同社のセキュリティー製品を日本で本格的に展開すると発表した。

 SecureSoftは企業向けの情報セキュリティーソリューションを主体とした企業で、韓国内のファイアウォール市場で41%という高いシェアを持つ。韓国国防部や韓国銀行、SKテレコムなど、大手企業や政府関連機関への納入が多い点が特徴という。同社によれば、すでに韓国内の多くの政府機関や大企業やセキュリティーシステムの導入を完了し、需要が一巡した面があり、また市場規模もそれほど大きくないため、今後セキュリティー需要の大幅な伸びは期待できないという。そのため、グローバルなセキュリティー企業として成長することを狙っており、まず日本市場に進出して、その後世界のマーケットへ展開する目算だ。日本を世界進出の足がかりとするのは、「市場参入の壁は決して低いとはいえないが、米国やイスラエルの競合製品と戦える日本市場で成功することは、世界への大きなステップとなる」(セキュアソフト代表取締役 姜昇旭氏)ためとしている。

 日本での展開は、ハードウェア一体型のセキュリティー製品「SecureSoft Tシリーズ」が中心となる。ファイアウォール、VPN、IDS(ネットワーク侵入検知システム)を一体化したアプライアンスサーバーで、ハードウェア性能によって中小事業者向けの「T50」、一般企業向けの「T100」、大企業・データセンター向けの「T500」と3つのラインナップに分かれている。特に「T50」を日本市場での需要が高いと判断し、ハードウェアの機能を大幅に強化、同時に低価格での展開を図るという。韓国では直販の割合が高いが、日本では丸紅ソリューションが販売代理店として展開する形で、価格は「T50」で88万円~(12月末まではキャンペーン価格で68万円~)。

 なお丸紅ソリューションでは、特に中小規模の企業や事業所で、低価格のセキュリティーアプライアンス製品の需要が高まるとしており、セキュアソフト社製品とコンサルティングなど関連サービスを含め、初年度12億円の売上げを目標としている。

(2002/9/17)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]

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