【レポート】


まだ見たことがないあなたに贈る!

編集部たまごっち体験レポート


たまごっちが編集部にやってきた!

 先日の集中企画(1月27日号)でもお伝えした、大人気のバーチャルペット「たまごっち」。しかし、約20名ほどいるウォッチ編集部、実は誰ひとり試したことがなかったのだ。たまごっちの存在を知ってからというもの、毎日のように「たまごっちが欲しい!」とわめく編集部員。そんなある日、なんとインプレスの役員Y氏がくじで当たり、入手することに成功したのだ!

 しかし、子供が欲しがっているからあげない、というY氏(当然か)。とりあえず取材という名目で2日間だけ使っても良いことになった。さて、早速見てみるとナント金色のたまごっち!聞くところによると、色によってプレミアがついているらしい。白が一番人気。金と銀はお正月バージョンで、1万個限定のものなんだとか。

 たまごっちを求めて早数カ月という人も多いはず、「欲しいんだけどパッケージも見たことがないし、噂には聞くけどどういうものかよく知らない」という方のために、詳細レポートをお送りすることにした。これで、見たような気になって貰えると嬉しい。

■たまごっちのスペック

価格:1,980円
商品サイズ:縦53×横43×厚さ18mm
色:全6種(水色、青、ピンク、白、オレンジ、シースルー)他に、金、銀あり
電池:ボタン電池(LR44)2個

【感想】


■うぉっちくんの誕生

 パッケージを空けたばかりのたまごっちは、まず時計をセットすることから始まる。時間をセットしてから待つこと約5分で゛たまごっち″が誕生するという。さて、時間をセットしようとしたが、ボタンが結構押しづらい。操作するためのボタンはA、B、Cの3つ。かなり小さいゴム状のボタンで、軽く押しただけじゃダメらしい。とりあえずセットし、待つこと約5分。ピピピと音がして、画面にタマゴが登場、中からようやく゛たまごっち″が誕生した!真っ黒いちっちゃな変型した●が、画面を動き回る。真っ黒いながらも、ちゃんと目も口もあるのだ。こ、これが噂のたまごっち!!かなり感動だ。しかし、時間が経つと生まれるというのは、なんかインスタントラーメンを待っているみたいで、なんかヘンな気持ちだった。

 さて、名前をつけなければ。掲示板などを見ると、意外と゛xxっち″という名前が多い気がする。考えた末、せっかくなので名前は゛うぉっち″と命名することにした。今度からわが子は゛うぉっちくん″なのだ。

■バーチャルペットも飼い主に似る?!

 うぉっちくんが誕生したものの、どうやって世話をすれば良いのかよくわからない。マニュアルを読むと、画面の上下に4つずつお世話マークなるものがあって、それらをボタンで選んで操作するらしい。食事(ごはんorおかし)や電気のオン・オフ、ゲーム、トイレ、しつけ(わがままを言ったら怒ってあげる)、注射、体調などのチェックメーター、呼び出しサインの8つが用意されている。

 読んでいると、早速お呼び出しがかかる。呼び出されたものの、何をすればよいのか良く分からない。おぼつかない操作ながらもチェックメーターを見ると、お腹も空いているらしいし、機嫌も悪いらしい。とりあえずご飯をあげてみることに。画面にお茶碗に盛られたご飯らしきものが出てきて、どんどん無くなっていく…。チェックメーターを見ると、まだ食べ足りないらしい。もう一杯あげてみる…を繰り返すこと約4回。生まれたばかりのくせによく食べるヤツだ。バーチャルペットでも飼い主に似るのかしら。しかし。お腹はいっぱいになっても、ご機嫌はまだナナメ状態。噂に聞いていた遊び、「あっちむいてホイ」をしてあげる。AボタンとBボタンで右か左かを選ぶだけ。負けるとくやしそうなリアクションをし、勝つとやたらと喜ぶところが可愛い。だんだん操作も手慣れてくる。可愛いので、昼食時も一緒に連れて歩く。歩きながらかまってやるが、ちょっと恥ずかしい。

■バーチャルペットも楽じゃない

 かまうこと約2時間。突然黒い状態から白く大きめな゛うぉっちくん″に変身する。をぉ、可愛い!でも、ごはんを食べるときはなんだかパックマンがチェリーを食べる時の状態に似ている。

 それから数分後。我がうぉっちくんが突然病気になってしまった。ドクロマークが現れる。変な音楽も一瞬流れた。こ、これが噂の病気モードか~。早速注射をしてみると、痛がっているようなリアクションをする。可哀想に、ごめんね…。しかしまだ治らず。しかし1回注射をするつもりが、操作を誤って2回注射することに。も、もしかすると死んでしまうかもしれない。ドキドキしたが、なんと!いきなり病気が治ってしまった!!よかった、よかった。

 しかし、こんなことを繰り返していたらあっと言う間に時間が過ぎていく。編集長が恐い顔をしている。電子音もかなり大きいので、音を消すが(Cボタンを押しながらAボタンで音のオンオフは切り替え可能)、音を消していても、気になってつい我が子に目がいってしまうのだ…。ちなみに、1日につき1歳成長し、成長する間に何度か変身する。育った環境によって、寿命や姿、性格などが変わるとか。へびっちとか、くちばしっちとか言われているのは、その成長した姿のことらしい。たまごっちMLに加入している私はちょっと耳年増になりつつある。

 さて誕生してから7時間半。現在のうぉっちくんは1歳。体重16g、しつけゼロ、おなかはちょっと空いている、ご機嫌ななめの状態。あぁ、また遊んであげなくてはいけない!トイレもするし、おなかもすく、わがままも言う…。

 これだけ世話をしていればバーチャルといえども、愛情がわくというもの。とりあえず一日体験してみて、分かったことは、バーチャルペットといえども決して楽ではないのだ。
('97/1/30)

[Reported by junko@impress.co.jp]


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