【ニュース】


NTTおよびNTTデータの新ドメインへのメール不配現象が一部で発生
原因はmailconfを使って作成されたsendmail.cfの設定

 NTTおよびNTTデータは従来のドメイン「*.ntt.jp」「*.nttdata.jp」から新ドメイン「*.ntt.co.jp」「*.nttdata.co.jp」に移行したが、一部で新ドメインへのメールが配達されないという現象が起こっているという。

 具体的には、メール発信者が正しく「*.ntt.co.jp」「*.nttdata.co.jp」を指定しているにも関わらず、中継途中で「*.ntt.jp」「*.nttdata.jp」に強制変換されてしまうというもの。これでは、着信側で旧ドメインの運用を停止している場合にはメールは届かないことになる。

 この原因は、mailconfを使って作成されたメールサーバーの「sendmail.cf」ファイルにある。国内のanonymous ftpサイトには、これまでのNTTドメインルールに従った「*.ntt.co.jpは*.ntt.jpのalias」「*.nttdata.co.jpは*.nttdata.jpのalias」という内容が記述された「alias.dat」を含むmailconfが配布されている場合がある。このalias.datを修正せずにsendmail.cfを作成した場合に、上記の現象が発生する。これまで『間違った』ドメインであった*.ntt.co.jpを『正しい』*.ntt.jpに変換するというaliasが、*.ntt.co.jpの正式移行に伴いアダとなってしまったわけだ。

 対処方法としては、alias.dat内のNTTおよびNTTデータに関する行をコメント扱いにして再度sendmail.cfを作成するか、CFなどの新しいツールを利用してsendmail.cfを再作成すればよい。知らず知らずのうちに該当するalias.datを使っているかもしれないので、mailconfを使っているサーバー管理者はこの際チェックしてみるのがいいだろう。

('97/2/6)

[Reported by nagase@impress.co.jp]


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