【ソフトウェア/業界動向】


「Microsoft SDK for Java version 1.5」がリリース
Java独自拡張の道を選んだMicrosoft

■URL
http://www.microsoft.com/java/sdk/
http://www.microsoft.com/corpinfo/press/1997/Feb97/sdk15pr.htm
http://www.javasoft.com/100percent/index.html

 Microsoft社は11日、「Microsoft SDK for Java version 1.5」をリリースした。現在、上記のWWWページよりダウンロードできる。

 しかし、Javaを生み出したSun Microsystems社が、Netscape Communications社などを巻き込み、「The 100% Pure Java Program」という全世界的なキャンペーンを展開する中で発表されただけに、今後も大きな議論を呼びそうだ。元々、このキャンペーンは、Microsoftが自社のOS向けにJavaを独自拡張しようとしたのに対し、Sun Microsystemsが牽制の意を込めて開始したもの。これまでも両社による話し合いが幾度となく重ねられてきたが、依然として合意に達しておらず、結局、Microsoft社が今回のSDKを発表するに至った。

 さらに、今回発表されたSDKには、Netscape Navigator上でInternet Explorer 3.01に実装されているMicrosoft製のJava VMを動かすプラグインが含まれている。このプラグインを利用するには、Internet Explorer 3.01が別途インストールされている必要がある。また、アプレットを動作させるには、通常の<APPLET>タグではなく、<EMBED>タグを用いなければならない。

 今回の発表で、Microsoft対Sun Micorsystems陣営のJava標準化争いが、さらに激化しそうだ。

('97/2/12)

[Reported by yuno@impress.co.jp]


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