【ニュース/音楽】
株式会社ミュージック・シーオー・ジェーピー(mcj)は、2月13日、97年4月下旬より本格的にサービスを開始すると発表した。 mcjはインターネットで会員制の音楽配信サービスを行なう会社で、NTTや伊藤忠商事、ホリプロなどが出資している(本誌96年9月11日号参照)。96年12月より試験サービスを行なっていたが、4月21日から一部のサービスを有料で提供しサービスを本格化する。 |
主なサービスの内容は、以下のとおり。
RODstation |
-無料サービス- 「music.co.jp」 「RODstation」 |
musicstation.co.jp |
-有料サービス- 「musicstation.co.jp」 「ARTWEB」 レコード会社のパッケージ商品(CDなど)と差別化を図るため、CDに収録されている楽曲をそのまま流すのではなく、ライブなどの独自コンテンツを中心に配信するという。 |
サービスの価格は入会金2,000円、月会費1,500円の固定料金で、クレジットカードやニフティサーブ経由などで決済する。同社では音楽を中心としたデジタルコンテンツにおけるアーティストの権利を保護するため、「デジタル権利センター」と呼ばれるサーバーを設置し、会員に対する認証・許諾やコンテンツの権利登録を集中管理する。会員には入会手続き完了後に、CD-ROMなどで認証機能付きの専用プレーヤーを配布する。プレーヤーとしては、NTTのAudioPlayerやProgressive NetworksのRealPlayerなどを予定しており、現在これらのソフトに認証機能を付けたバージョンの開発を行なっているとのことだ。
なお、デジタルコンテンツに特化したmcjのシステムは米国でも高い評価を得ており、モーリス・ホワイト氏(Earth, Wind & Fireのリーダー)のレーベルや、ニューヨークの名門ライブハウス・CBGBなどがコンテンツ提供を表明している。
('97/2/13)
[Reported by takasaki@impress.co.jp]