【イベントレポート】
■URL
http://shop.fsi.co.jp/IDG/MACW/macworld.html
いよいよ、19日より幕張メッセでMACWORLD Expo / Tokyo'97が開幕した。昨年は目玉がほとんどなかったと報道されているが、その状態から一転し、かなりの盛り上がりを見せている。
アップルコンピュータ者会長兼CEOとして一周年を迎えたGill Amelio氏の基調講演では、MacOSの将来について語ったほか、QuickTimeの新バージョンやHTMLエディタなど、マルチメディア関連ソフトのデモを行ない、Macintoshはマルチメディアに強いことを強調した。今年後半に出荷予定のMac OS「TEMPO」のデモも行なわれた。期待されたSteve Jobs氏は残念ながら登場しなかったものの、1月のサンフランシスコで行なわれた基調講演に登場したSteve Jobs氏ビデオが見られたのはファンにとっては収穫だっただろう。基調講演のほかに、アップル20周年記念モデルが公開された「創立20周年記念スペシャルイベント」も行なわれた。詳細はPC Watchのレポートを参照してほしい。
さて、展示会場に目を移すと、18日に発表されたMacintoshの新機種、次々に登場しているMac互換機などのハードウェアから、メールソフトなどのインターネット関連製品など、今回のMACWORLDでは注目するものが目白押しだ。その中でもここでは、インターネット関連の展示を紹介したい。まず、一番気になったのは、基調講演でもデモが行なわれたGolive Systems社のHTMLエディタ「Golive CyberStudio」だ。これは、ドラッグアンドドロップの簡単な操作でドローソフトのように自由にレイアウトできるのが特徴。米国で3月に発売予定という。残念ながら実際に触れることはできなかったのだが、デモを見る限りでは、Quick TimeやQTVR、Java Scriptなどもドラッグアンドドロップで自由に埋め込める。リンクを張るのも簡単で、リンクしたいところからリンクしたいファイルへドラッグアンドドロップすればできてしまう。多機能すぎてちょっと説明が難しいのだが、デモを見ていると、これまでのHTMLエディタがつまらなく思えてくるほどだ。日本では4月下旬~5月初旬に発売を予定しているとのこと。MAC SQUAREにあるApple Developer Central(407-1)の一角に展示しており、Golive社のCEO自らがデモを行なっているので、見てみては如何だろう。
また、メールソフトも今年はかなり増えており、かなり目についた。まず、クラリスブースでは7月に発売予定の、NIFTY-Serveのメールも受送信できる「クラリスメール」のデモが見られるほか、So-netのブースでもバーチャルペットが飼えるメールソフト「PostPet」をデモしている。このほかにも、使いやすいユーザーインターフェースが特徴のSRA社の「QuickMail Pro」、19日号でもお伝えしたクニリサーチの老舗ソフト「Eudora 3.0J」なども、ぜひチェックしておきたい。
余談だが、会場を回っていると、たまごっちのCD-ROM版が会場で発表されたらしいという編集部からの連絡を受けた。早速バンダイデジタルエンタテイメントのブースに行ってみたが、デモは行なっていなかった。担当の方に聞いてみたところ、確かにMac&Pippin版、Windows
95版として春に発売するという。詳細はPC
Watchを参照のこと。
('97/2/19)
[Reported by junko@impress.co.jp]