【ソフトウェア】


「Netscape Communicator PR2」インストール後の不具合
「msvcrt40.dll」の上書きで解消

 先週末にリリースされた「Netscape Communicator」のPreview Release 2だが、インストールすると「一太郎7」が起動できなくなるという不具合がWindows版で起きている。編集部で確認したところ、同じ現象が発生した。

 これは、Communicatorのインストーラーが、「msvcrt40.dll」(通常は、\windows\systemにある)というファイルを書き換えてしまうために起こる現象だ。

 回避するには、Communicatorのインストール前にmsvcrt40.dllを別の場所にとっておき、インストール後にMS-DOSモードで上書きすればよい。すでにCommunicatorをインストールしてしまった場合、一太郎7ユーザーであれば、ジャストシステムのサポートを利用することができる。また、手身近なところでは、Communicatorをインストールした後、該当ファイルを削除した上で、Internet Explorer 3.0(日本語版)をインストールすることでも回復させることができる。

 なお、msvcrt40.dllは、Visual C++のランタイムライブラリで、これを利用しているソフトは、一太郎のほかにも数多く存在する。そのため、msvcrt40.dllを必要とする日本語環境向けのソフトは、同様に動かなくなる可能性がある。

 本件について、マイクロソフト株式会社に問い合わせたところ、記事中のmsvcrt40.dllには、下記の通り、同名ですが全く別のものが存在することが確認できました。

動作する動作しない
ファイル容量319KB63.5KB

 また、「Filez」の検索サービスを利用することで、正常に動作するmsvcrt40.dllを入手できることが分かりました。なお、319KBの方をFTPサイト等で公開することは可能ですが、63.5KBの方の配布は禁止されているとのことなので、ご注意ください。

('97/2/25)

[Reported by yuno@impress.co.jp]


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