【ニュース/業界動向】
米3Com社や米Rockwell Semiconductor Systems社など通信関連企業28社は、電話回線を使って56kbpsでの高速データ通信を達成する技術を広めるための団体「Open 56K Forum」を結成した。
同フォーラムの主な目的は、ユーザーとプロバイダーが異なるメーカーの製品を使っていても互換性を保って56kbpsでの通信ができるよう、参加各メーカーが56kbpsモデム・プロトコルをサポートしていく点にある。なお、同フォーラムは特定の既存56kbpsプロトコルのみに依存した団体ではないとしている。
現在、米Rockwell社と米Lucent Technologies社が共同開発したK56flexプロトコルに基づく56kbpsモデムを使ったフィールドテストが米国内で行なわれている。このフィールドテストの結果を報告する第1回Open 56K Forumミーティングが、3月27日にニューヨークで開催される予定。同ミーティングでは、56kbpsプロトコルの技術仕様や互換性確認テストの概要なども話し合われるという。
同フォーラムには、米Rockwell社をはじめとするK56Plus陣営と、x2技術を推進していた米U.S.Robotics社を買収したばかりの米3Com社が顔を揃えており、今後56kbpsモデムの標準化に対して同フォーラムが果たす役割が注目される。
('97/2/27)
[Reported by nagase@impress.co.jp]