【特集】


■32kデータ通信を編集部が体験!


  さて、実際に編集部でPHSによる接続を行なってみたわけだが、つながってしまえば実にあっさりとしたものだ。PIAFSにせよαDATAにせよ、専用カードをハードウェアに認識させてしまえば90%のヤマは越える。編集部ではデジタルムーバ対応の通信カードまで含めた複数のカードをとっかえひっかえテストを行なったので、各種設定にやや混乱はあったが、通常1枚だけ使用する環境ならなんら問題はないと思われる。実際の接続は、4月1日に早々とPIAFS対応のサービスを開始したNIFTY-Serveと東京インターネット、そして32kbpsのISDN接続に対応したリムネットを対象に行なった。インターネットプロバイダーの2社については簡単に転送速度を測定してみた。対象プロバイダーや通新条件が異なるため、転送速度の比較とはならないが、参考までに紹介する。

○PIAFSにおけるファイル転送速度:東京インターネット
(NTTパーソナル端末+32Kパルディオ・データカードDC-1S)
Put Get
テキスト 119.35kbps/82.1sec 81.11kbps/120.9sec
バイナリ 33.70kbps/290.9sec 28.36kbps/345.8sec
(転送速度/経過時間)

○αDATAにおけるファイル転送速度:リムネット東京第一

(DDIポケット端末+セイコー電子工業製通信カードMC-6500)
Put Get
テキスト 16.48kbps/594.8sec 30.87kbps/317.6sec
バイナリ 13.79kbps/711.1sec 27.49kbps/356.6sec
(転送速度/経過時間)

※ 同一のノートパソコンを使い、PIAFSおよびαDATAのそれぞれに対応したふたつの インターネットプロバイダーに対し、FTPによるファイルのPutとGetを行なって計測 した。転送に用いたファイルは、それぞれ1000000bytesちょうどのテキストファイル とLZH圧縮されたバイナリファイルだ。
※2 この実験では、14.4kbpsの通信をサポートした通信カードMC-6500に、ATコマン ド「AT@O2」を送ってTAに接続した。
 リムネットは32kbps(実効28.8kbps)で接続可能なISDN同期アクセスポイントを 接続の対象とした。この接続に際し、通信カードにはATコマンド「AT@O2」を送って いる。ダイヤルアップ接続時は、モデムのプロパティ・接続の詳細設定で、追加設定 の欄にこのATコマンドを記述しておくようにする。
('97/4/7)

[Reported by akira-y@st.rim.or.jp / musemac / 編集部]

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