【ソフトウェア】
■URL
http://www.microsoft.com/ie/ie40/
先日公開されたMicrosoft社のWWWブラウザー「Internet Explorer 4.0」のPlatform Preview版(本誌97年4月9日号参照)だが、編集部では英語環境にFull版をインストールして試してみた。
Internet Explorer 4.0は、ActiveDesktop機能を中心にWWWとOSのインターフェイスの統合をはかったもの。WWWブラウザーの操作感を、そのままデスクトップに持ってきた形だ。フォルダを開いたり、アプリケーションを起動したりする際の操作は、WWWブラウザーのような1クリックと従来のWindowsでお馴染みの2クリックの2種類から選択できるようになっている。その他、目に付くところでは、「My Computer」や「Control Panel」の表示が、VBスクリプトやJavaアプレットなどでカスタマイズされている。また、WWWブラウザーのAddress barに「C:\」のように入力すれば、Windows 95のフォルダ・ウィンドウそのものとなって、ファイルのドラッグ&ドロップなどの操作ができる。
さらに、WWWのブラウジングに関しては、新たに自動巡回機能が追加された。定期的にチェックしたいサイトを「Subscribe」指定しておけば、自動的にデータを収集してくれるほか、集めたデータをスクリーンセーバーとして表示させることも可能だ。また、うろ覚えのURLを途中まで入力すれば、過去に訪れたサイトのURLでマッチするものが表示される、「AutoComplete」機能というのも新たに追加されている。
付属の簡易HTMLエディタ「FrontPad」は、動作も軽快でそこそこ使えるが、表組みをサポートしていなかったりと、少々物足りない感じがする。また、メールとニュースを一括管理できるソフト「Outlook Express」では、HTMLメールの送受信ができ、Netscape Communications社による「In-Box Direct」サービスの利用も可能になった。
総じて言えば、プッシュ型サービスやダイナミックHTMLのサポートを強調するものの、コンテンツが揃わず足踏み状態であるのに対し、細かいところでOS自体の操作感が随分とよくなっている感じがする。なお、同ソフトの日本語版は、数日後にリリースされる見込みだ。
('97/4/9)
[Reported by yuno@impress.co.jp]