【技術】


課金システムと組み合わせネット上での音楽配信を計画

NTTが音声データにスクランブルをかける「半開示技術」を開発

 日本電信電話株式会社(NTT)は、音楽などの音声ファイルを暗号化する技術「楽音半開示システム」を開発した。

 楽音半開示システムの特徴は、暗号によりスクランブルをかける部分やスクランブルの強度の設定を自由にできる点。元の音楽がまったく分からない状態から、元データと比べて音質は劣るがメロディーは分かるといった状態までスクランブルの幅を設定できる。同技術を利用すれば、ネット上で音楽データを販売する際に試聴用サンプルとして使えると同時に、スクランブルを解くことによりそのまま商品として販売できるので、提供者は別途サンプル用ファイルを作成する必要がない。

 今後は音声圧縮技術「TwinVQ」のリアルタイム・スクランブル解除機能を利用した課金システムや、スクランブルの解除に使用する「鍵」のやりとりに電子取引用プラットホーム「Infoket」を利用するなどして、ネット上の音楽配信システムの開発をすすめていく予定。

('97/4/28)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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