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米Liquid Audio社などと業務提携しインターネット上で音楽配信

ミュージック・シー・オー・ジェーピーが音楽配信の新体制を発表

■URL
http://www.music.co.jp/(music.co.jp)
http://www.liquidaudio.com/(Liquid Audio)

 音楽配信サービスの株式会社ミュージック・シー・オー・ジェーピー(MCJ)は、米Liquid Audio社、株式会社メガチップスらと業務提携を結び、インターネット上の音楽配信で両社の技術を採用することを発表した。

 新たに採用が決定したのは、米Liquid Audio社の音楽配信システム「Liquid Audio」。これによりMCJ上で提供される音楽コンテンツはNTTの「TwinVQ」に加えLiquid Audioでも配信されることになる。Liquid Audioはインターネット上での楽曲販売を目的に開発されたソフト(本誌97年1月22日号参照)で、CD並みの音声が楽しめるだけではなく、ジャケット写真などの画像や歌詞、楽曲のクレジットやライナーノーツなども見られるというもの。同ソフトを使った配信は、すでに4月下旬から一部のコンテンツで試験的に行なわれていたが、今後は順次対応コンテンツを増やしていくとのこと。秋頃には日本語版も提供する予定だ。

 ライブ演奏などのリアルタイム配信には、メガチップとの共同開発による「InterLIVE」を使用する。InterLIVEは動画や静止画、音声情報、文字情報をインターネット上で商用配信するためのシステム。コンテンツに著作権情報などを付加でき、MCJの運営する「ディジタル権利センター」と連携して著作権を管理できるのが特徴だ。実際のInterLIVEを使ったコンテンツ配信は、ライブ中継とデジタル写真集のコーナーで7月半ばから開始される予定。今後は同システムを使ったアニメーションの配信なども計画している。

 また、ミュージシャンHerbie Hancock氏率いる米H&J社との業務提携についても合わせて発表された。H&J社はMCJの事業についてのアドバイスや音楽コンテンツの開発を行なっていくとのこと。

('97/5/19)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp