【業界動向】


IPのパケットフィルタリングによるウィルスチェック技術が対象

トレンドマイクロがMcAfeeとSymantecを特許侵害で提訴

 トレンドマイクロ株式会社は、5月13日、米McAfee社米Symantec社を、ウィルスチェック技術の特許侵害で北カリフォルニア地方裁判所に起訴したと発表した。トレンドマイクロ社は、McAfee社のウィルス対策製品「WebShield」と「GroupShield」、Symantec社のウィルス対策製品「Norton Antivirus for Internet E-mail Gateways」について、損害賠償の要求のほか、製造、販売、使用、サポート活動の停止を要求している。

 対象となる特許は、IPのパケットフィルタリングによるウィルスチェック技術(米国特許承認番号U.S.Patent No.5,623,600)。同社のウィルス対策製品「InterScan VirusWall」などのほか、他社のファイアウォール製品の一部にも組み込まれているという。

 インターネット経由のウィルス感染が問題となるにつれて、ファイアウォールでウィルスチェックを行なう製品もいくつか出てきている。今回の訴訟で扱われている内容は、単にMcAfeeやSymantecの製品のみにとどまらず、そういった製品すべてに関わってくるだけに、行方が注目される。

('97/5/19)

[Reported by masaka@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ


ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp