【新製品】


1GBのハードディスクを内蔵、7月から販売開始

NEC-HEがNavio社の技術を使ったインターネットテレビを発表

■URL
http://www.nehe.nec.co.jp/press_s/eim/intv.htm
http://www.navio.com/ (Navio Communications)

 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社(NEC-HE)は、WWWの閲覧や電子メールが利用できるインターネットテレビ「インタ楽tv(インタラクティブ)/C-28ZH1」を7月7日から発売する。28型テレビに1GBのハードディスクや33.6Kbpsのモデムを搭載したもので、価格は298,000円。1年間で1万台の販売を計画している。

 「インタ楽tv」の特徴は、WWWブラウザーに米Netscape Communications社の子会社Navio Communications社が開発した「Navio TV Navigator」の技術を採用している点。Navio TV Navigatorにはテレビのディスプレイ上でインターネット画面をフリッカ無しで表示できる「IQ View」技術が採用されている。なお、インターネット画面の表示サイズは1024×600ドット。「インタ楽tv」では、さらにNEC独自のインターフェイスを加え、より使いやすいものにしたという。当初プラグインソフトには対応していないが、今後Navio TV Navigator向けに開発されるプラグインについては利用できるようになる。

 また、WWWの自動巡回機能を備えており、回線の空いている時間帯などにコンテンツを読み込み内蔵ハードディスクに保存、後からローカルで見ることができるので通信費を節約できる。電子メールはPOPに対応しており、文字入力には搭載されたソフトキーボードのほか市販のパソコン用キーボードを接続して使うことができる。また、「インタ楽tv」同士で写真や音声を取り込んだメールを気軽にやりとりできる「マルチメディアメール機能」も搭載している(他の端末に対してはファイルをメールに添付して利用)。ほかにも、画面9分割によるホームページプレビュー表示機能やオリジナルメニュー画面作成機能などを備えている。

 インターネットに接続するには、すでに加入しているプロバイダーがそのまま使えるほか、NECの「BIGLOBE」を10時間無料で体験できる特典がついている。

 昨年各社から発売されたインターネットテレビは、売り上げの不振が取りざたされているが、同社ではその原因が「通信料金の高さ」、「ページが表われるまでの待ち時間の長さ」にあるとしている。「インタ楽tv」では自動巡回機能やハードディスクを搭載したことによりそれらの点をクリアしているので、インターネットを利用したことのないユーザーへもアピールできるとしている。

◎問い合わせ先

日本電気ホームエレクトロニクス株式会社
TEL 03-3454-5111

('97/5/22)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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