Netscape Communications社は、プッシュコンテンツの受信が可能なコンポーネント「Netcaster」を含んだ「Netscape Communicator」のβ版を公開した。現在、同社のFTPサイトよりダウンロードできる。
編集部で早速インストールしてNetcasterを試してみたところ、動作が非常に不安定で何度もアプリケーションエラーが起きた。Netcaster自体がJavaで書かれていることもあり、起動には相当時間がかかる。数回にわたりセキュリティ関連のアラートが表示された後、ようやくデスクトップの右側に「Channel Finder」と呼ばれるランチャーが立ち上がる。ここまで来るのに毎回およそ1分ほどの時間がかかるため、かなりストレスを感じる。
Channel Finderには、今のところ「ABCNEWS.com」「CBS.SportsLine」など9つのチャンネルが登録されている。それぞれのチャンネル名が表示されている部分をクリックすると、Navigatorのウィンドウが立ち上がり内容を確認できる。いずれのチャンネルもダイナミックHTMLによるアニメーションをふんだんに利用しており、興味をそそる。
また、デスクトップをそのままWWWブラウザーとして利用できる「Webtop」機能も動作するには動作するが、データのアップデートを行なおうとすると必ずと言っていいほどエラーが発生し、アプリケーションが強制終了されてしまう。この機能を使うには、Channel Finderから「Add Channel」を選択し、Display OptionをWebtopに設定すればよい。ただし、自動更新を選択しているとすぐにエラーが発生してしまうので、チェックを外しておいた方が無難だ。このような不具合があるため、WWWのオートパイロット機能は利用できなかった。
なお、22日午後の時点ではWindows用のStandard Editionのみが公開されており、Communicator本体はPreview Release 4のままとなっている。
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