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NTTは23日、公衆電話で使うテレホンカード変造問題を解決するために、公衆電話に近づけるだけで利用できる「非接触型ICカード」を1999年度から導入することを明らかにした。現在全国に80万台ある公衆電話も、新しいテレホンカードに対応する次世代型の機種に順次切り替える。
非接触型のICカードは、従来のICカードよりも薄く、差し込まなくても公衆電話のアンテナに近づけるだけでカードに記憶されている利用度数などの情報を送り込むことができる。交通機関なども定期券や切符に代わるものとして研究を進めている。
従来の磁気カードを使ったテレホンカードは年間約4億枚売れているが、変造カードの利用が急増、収支が赤字になっており、変造カード対策が大きな課題となっている。このため、NTTは当初接触型のICカードの導入を検討したが、非接触型ICカードのほうが「変造が極めて難しく、ICカードの技術としてはより進んだもの」として採用を決めた。なお、従来のテレホンカードは将来的には全廃する方針とのことだ。
('97/5/23)
[Reported by junko@impress.co.jp]