【業界動向】


Netscapeらが個人情報転送技術「OPS」のサポートを表明
W3Cに仕様提出

■URL
http://home.netscape.com/newsref/pr/newsrelease411.html
http://www.imc.org/pdi/ (vCardの解説)

 Netscape Communications社、Firefly Network社、VeriSign社ほか60社は、「Open Profiling Standard(OPS)」のサポートを発表した。上記3社は、今週中にW3C(World Wide Web Consortium)にOPSの仕様を提出し、標準化をねらう。

 OPSは、電子ビジネスカード「vCard」の仕様に基づき、「Personal Profiles」と呼ばれる個人情報を管理、インターネット経由で受渡しする技術。Personal Profilesは、個人の名前やメールアドレス、さらには住所、郵便番号、電話番号、年齢、趣味といったプライバシーに関わる情報などで構成される。各ユーザーは、最初にこれらの項目を埋めておけば、あとはWWWサイトごとにどの情報を受渡すかを確認するだけでよい。また、渡したくない情報があれば、拒否することも可能だ。

 これまでの場合、例えばショッピングサイトで服を買おうとしたとき、サイズや届け先の住所などをその都度入力したり、WWWサイトを訪れるたびにIDとパスワードを入力したりしなければならなかった。また、Cookieを利用して、こうした個人情報を管理するという手法もあるが、セキュリティ面の弱さやデータ構成内容が統一されていないなどの問題があった。

 一方、OPSの場合、情報収集・管理システムを提供するFirefly、デジタルIDによる認証サービスを行なっているVeriSignの積極的な参加を受けて、こうした問題を克服する。こうしたOPSのような技術は、ショッピングサイトのみならず、出版・広告のパーソナライズ化にも活用できるため注目されるところだ。

('97/5/28)

[Reported by yuno@impress.co.jp / saori@earthlink.net / yuy@Hawaii.Edu]


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