【レポート】


凸版印刷が「TOPPANマルチメディアフェア'97」を開催中

取り組んでいるテクノロジーを展示

 凸版印刷株式会社は、TEPIA(機械産業記念館)にて「TOPPANマルチメディアフェア'97」を開催中だ。ただし入場できるのは取引先など招待客のみで、一般客の入場はできないが、いくつか面白い展示があったのでお伝えする。

 このフェアでは、現在同社が取り組んでいるインターネット関連やICカード、CD-ROMコンテンツ、電子透かしなどのテクノロジー、プリント技術などを展示。中でも興味深かったのは、電子マネーの体験だ。予め送付されるICカードを会場に持っていくと、受付で電子マネー2500TP(トッパンポイント)を入金してくれるので、それを使って展示場の数カ所で電子マネーを使ったショッピングを体験できる。たとえば、自動販売機にカードを差し込むとジュースが買えたり、パソコンと接続されたカードリーダーを使ってWWW上でオンライン決済ができるといった具合だ。実際に使用してみたが、暗証番号などを入れることなくカードを差し込むだけで買い物ができるため、電子マネーというよりはプリペイドカードを使っているような感覚だ。しかし、さすがはICカード。買い物をした情報はしっかりと記憶されており、出口でICカードを差し出すと注文したものが受け取れるようになっていた。残高が不足した場合は、会場内にある入金機で暗証番号を打ち込むと電子マネー2500TP分を補充できる。

 また、本誌4月2日号でお伝えした「ビットキャッシュ」も展示されていた。ビットキャッシュは、ID番号が印刷されたプリペイドカード。ネットワーク上で代金を支払うときにそのID番号を打ち込むと、サーバーで認証を行なって、画像などの商品をダウンロードできるというものだ。会場ではビットキャッシュのデモが見られるほか、実際に使用できる「キャンペーンカード」も貰える。説明員の話によると6月6日より三省堂など書店で売り出す方針で、同日より使用できるという。詳細はホームページで公開するとのことだった。





('97/5/28)

[Reported by junko@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当 internet-watch-info@impress.co.jp