【アナウンス】


神戸小学生殺人事件に関する本誌の方針について

 この事件に関しては、各報道機関が一斉に取り上げています。また、インターネット上の報道機関でもいくつかのサイトが取り上げています。しかし、弊紙インターネットウォッチでは、しばらくの間、この問題とインターネットに絡む話題について報道しない方針をとりたいと考えております。その理由について説明いたします。

 この事件は、容疑者逮捕までの間さまざまなうわさが飛びかい、インターネットだけでなく新聞・テレビなどの大きなメディアも含めて、真実と憶測の混じった報道が繰り返されました。この傾向は、容疑者逮捕の後でも本質的には変わらないと感じています。昨日までの報道は忘れたように、容疑者の少年に関する分析を行うマスコミもそうです。また、インターネット上でも、人権に関わる情報、感情的な反応など、正直に申し上げれば見るに耐えない情報の公開が繰り返されています。

 今この段階でインターネットでおきている事象を具体的に報道することは、インターネットの検索のしやすさ、閲覧のしやすや、コピーのしやすさ、発信のしやすさ、といった特性から、報道すれば報道するほど、結果的にはそうした情報を拡散する方向へ寄与することにしかならないと判断いたしました。こうした判断をしなければならないことは、非常につらいことですが、インターネットはマスコミに負けないほど強力なメディアであるのも事実なのです。パーソナルレベルで活用できる強力なメディアのありようについては、今インターネットユーザー自身が自らに問う必要があると思います。今回の判断がベストであるかどうかは、見解の分かれるところと思いますが、不要な情報の拡散を防ぐという意味でご理解いただければと思います。

 しかし、一方こうした事態をきっかけにプロバイダーで自主規制的な行動が起こったり、法律的にも規制すべきだとの強い意見が出始めたりしています。こうしたことは、インターネットの本質に関わることと認識しております。こうした件につきましては、取材を進め改めて皆さんに問題を提示していくつもりでございます。

 この判断に関してのご意見は、ken@impress.co.jpまでお寄せください。読者の皆様との対話の中からも、この問題に関する適切な解答を見つけたいと思います。

ウォッチ編集部 編集長 山下憲治

('97/7/3)


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