【暗号技術】


FBI長官が、暗号技術は政府の管理下におくべきとの見解を示す

■URL
http://www.fbi.gov/congress/encrypt3/encrypt.htm

 FBIのLouis J. Freeh長官は、9月3日、通信等で使われる暗号技術について、犯罪捜査の障害となるため、何らかの形で政府が管理すべきとの見解を示した。

 Freeh氏は、コンピュータ技術等の発展によって、強力でほとんど解読不能な暗号化技術が一般に使われるようになると、犯罪捜査が難しくなると指摘。主に経済活動での強力な暗号へのニーズも認めながら、公共の安全も必要とする。そして、両者を満たす方法として、政府が必要なときに解読できるよう鍵を預ける「key recovery」方式を挙げている。

 確かに凶悪犯罪に対する対抗策としてこうした手段はとられうるものであるが、また一方ですべての暗号鍵を国家が管理することに対する反発だけでなく、暗号技術を利用した製品のリリースや輸出などの点で問題となることが予想される。

('97/9/6)

[Reported by masaka@impress.co.jp / tatekawa@planet.club.or.jp]


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