【業界動向】


SunがMicrosoftをJavaのライセンス違反で提訴

■URL
http://www.sun.com/smi/Press/sunflash/9710/sunflash.971007.10.html
http://www.microsoft.com/java/issues/lawsuit.htm (Microsoftのコメント)

 Sun Microsystems社は7日、MicrosoftがWindowsプラットフォーム向けにJavaの仕様を勝手に変更したとして、Javaのライセンス違反でMicrosoft社を訴えたと発表した。

 具体的にライセンス違反に該当するのは、先週リリースされたばかりのInternet Explorer 4.0とSDKJ(Software Development Kit for Java) 1.1。Sunが問題としているのは、JNI(Java Native Method Interface)やRMI(Remote Method Invocation)がサポートされていない点や、APIを独自に拡張・削除した点だ。

 これらの問題は、SunがJava Compatibility Kitを用いて互換性をチェックしたところ発覚したのだという。この結果を受けてSunでは、Microsoftに対し、Javaのロゴの使用停止や、SDKJによる間違った開発者の誘導をやめるように要求する。

 また、Sunでは、こうした互換性の問題から、Netscape Navigatorを利用するようアナウンスしており、事と次第によってはInternet Explorerのシェアに大きなダメージを与える可能性がある。もっとも、それがSunの狙いでもあるのだろう。ただし、Microsoftに対するライセンスを停止したわけではない。

 これに対しMicrosoftは同日、Sunの要求はきわめて良識を逸脱したもので、Sunが自ら市場競争力のないことを認めたようなものとして、これを一蹴するコメントを発表している。さらに、SDKJ 2.0も同日リリースとなっており、両社の溝はさらに深まりそうだ。

('97/10/8)

[Reported by yuno@impress.co.jp / x2600@can.bekkoame.or.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp