【新サービス】

ポイントキャストが日本での配信を開始
日本語対応のクライアントソフトβ版も同時に公開

■URL
http://japan.pointcast.com/
http://www.asahi.com/information/pointcast/pointcast.html(朝日新聞社リリース)
http://www.forest.impress.co.jp/(窓の杜)

 ポイントキャスト株式会社は、インターネットを通じてパソコン画面にニュースなどの最新情報を自動的に配信する「ポイントキャストネットワーク日本語版」を16日より開始した。'96年2月に米国で開始したプッシュ型情報配信サービスの日本語版だ。なお、広告収入によって運営するため、料金は一切無料。

 ポイントキャスト社が配布するクライアントソフト(Windows 95、Windows NT版)を使うと、ポイントキャスト社が用意しているさまざまな番組(チャンネル)の中から、好きな情報を受け取ることができる。クライアントソフトは、今現在、ポイントキャストのホームページのほか、窓の杜などからダウンロードできる。

 ソフトウェアのインターフェイスは、英語版とまったく同じだ。ポイントキャストを起動しているだけで、さまざまな番組が配信されるため、これまでニュースや株価情報など、別々のサーバーにアクセスして情報を得ていた人にとっては、特に嬉しいサービスだろう。また、パソコンを使用していないとき、スクリーンセイバーのようにニュースを表示できる「スマートスクリーン」などの機能もある。なお、情報は圧縮されて送信されるため、単にHTMLで記述したファイルをインターネットで送るのに比べて、かなり速いという。出かける前に携帯端末などにダウンロードしておき、電車の中で見るなどの使い方もできる。

 現在のところ用意されているチャンネルは8つ。企業内での利用をターゲットとしているため、ビジネスマンに有用なニュース番組が中心だ。情報提供者は、現在のところ10社。番組は、ロイタージャパン、時事通信らが最新ニュースを提供する「ニュースチャンネル」、日興リサーチセンターらが東証1部・2部上場企業の株価などを提供する「企業チャンネル」、エンタテイメント情報を提供する「ライフスタイルチャンネル」、「スポーツニュースチャンネル」などがある。また、朝日新聞社は独自の「朝日チャンネル」を持ち、総合、社会、政治、など7つのカテゴリーにわけて最新情報を提供するほか、ポイントキャスト社に100万ドルを資本出資。新しいネットワーク技術に積極的に取り組む方針だ。また、日経BP社、インプレスも数カ月以内に独自のチャンネルを開設する。

 現在アクセスすると数社のCMが入っている。CMスペースに表示されるCMは、30秒ごとに切り替わるようになっており、TVのようだ。広告料金は現在のところ明らかにされていない。ポイントキャスト社上級副社長のJames F. Wickett氏は、「現在のところ広告収入はない。まずは多くの視聴者を得ることが重要だ。2,000年にかけて30万人以上の視聴者を得たい」と語った。

('97/10/16)

[Reported by junko@impress.co.jp / 金丸 雄一]


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