【新製品】
プッシュ配信システムのBackWeb社が日本上陸
クライアントソフトの日本語版配布開始
■URL
http://www.backweb.com/dl/download.html (ダウンロードサイト)
プッシュ配信システム「BackWeb」で知られる米BackWeb社は、'98年1月に日本法人を設立すると発表した。国内では数社の販売会社を通した専用サーバー製品の販売を軸に事業を展開していく。また、それに先立ち10月22日から米BackWebのサイトではWindows 95/NT用クライアントソフト「バックウェブ クライアント 2.0日本語版」の無償配布を開始した。
プッシュ配信システム「BackWeb」は、クライアント/サーバーベースのシステムで、クライアント側のソフトから一定時間ごとに専用サーバー「BackWebチャネルサーバー」に接続し、更新された情報があればデスクトップ上に表示するというしくみ。
新着の情報は「PointCast」などのプッシュ配信技術同様、スクリーンセーバーや壁紙にも表示できるが、BackWebでは他のアプリケーションの実行中でも「強制的に」デスクトップ上に表示できるので情報のアピール度が高いのが特徴だ。また、ユーザーが引き出した情報の履歴を使って、自動的に好みの情報を判断するなど細かいパーソナライズも可能。ほかには、データをダウンロードしている途中で通信回線が切断されても、次回の接続で残りの部分だけをダウンロードする機能などが備えられている。
コンテンツ配信側は、専用サーバー「BackWebチャネルサーバー」を使うことによりBackWebクライアントソフトを持つユーザーに対して情報のプッシュ配信が可能になる。BackWebチャネルサーバーは、WWWサーバーやODBC仕様のデータベースサーバーなどからデータを取得するツールのほか、クライアントからの情報(閲覧回数など)を記録/管理する機能を備えたもの。なお、クライアントソフトは今後も無償で配布していく予定。日本語版については現在Windows版のみで、Macintosh版は現在開発中とのこと。
サーバー製品の国内販売代理店としては、株式会社兼松コンピューターシステムが決定しているほか、キヤノン販売株式会社、株式会社大塚商会などとも代理店契約について話し合いを進めているという。まず、英語版「BackWebチャネルサーバー」が兼松コンピューターシステムから発売される。基本価格は198万円。日本語版は年内~'98年初頭に発売する予定で価格は未定。
なお、BackWebを使った国内のチャンネルプロバイダーとしては、株式会社リクルート、インテグレイテッドマーケティングコミュニケーションズ株式会社(IMC)、株式会社大和総研、株式会社テレビ東京、日本電信電話株式会社、ソフトバンク株式会社らがサービス提供を明らかにしている。リクルートは会員制サービスの「キーマンズネット」の情報を11月からテスト的に配信し、IMC社は同人誌コミック情報の「ネットコミック」を'98年1月から実際に配信を開始する予定だ。また、大和総研では「リマインダーサービス」の名称で株価情報サービスを'98年初めにも開始する予定で、あらかじめユーザーが銘柄と株価の上限と下限を登録しておけば、実際の株価が限度を越えた場合に通知してくれるといった内容になるとのこと。
('97/10/22)
[Reported by okiyama@impress.co.jp / kikuchi@impress.co.jp]
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