■URL
http://www.jpc.co.jp/
http://www.labs.nec.co.jp/news/970101/index.htm
(WebSync)
日本電気株式会社(NEC)は、デジタル衛星放送の「PerfecTV!」の番組とインターネットのコンテンツを連動した共同実験放送を'98年1月18日の21時から23時に実施する。
実験放送は、ディスカバリー・ジャパン株式会社が提供するノンフィクションのエンターテイメント専門チャンネル「ディスカバリーチャンネル」の番組「タイタニック号 悲劇の検証」で実施される。当日の番組は、スクランブルを解除して放送するのでディスカバリーチャンネルと個別に視聴契約する必要はない。
実験放送は、パソコン上にテレビ放送の画面とHTMLによる情報画面を表示し、番組の内容にシンクロしてHTMLファイルを更新するというもの。例えば番組では、タイタニック号のテレビ画像と共にHTMLによるタイタニック号乗船者名簿を表示させるといったことが可能だ。
実験放送には、NECが開発した技術「WebSync」を利用する。WebSyncは音声信号を基にHTMLで作成したコンテンツをシナリオに従って自動的に切り替えることができるというもので、音楽CDやテレビ放送など他のメディアとインターネットのコンテンツを連動させることができる。既に同社では'97年8月に音楽CDとコンテンツを連動させる「WebSync/CD」を発表している(本誌'97年8月11日号参照)。WebSyncの特徴は、Bitcast方式など地上波テレビ放送電波の隙間を利用してデータを放送するしくみと異なり、HTMLによるデータ部分を番組とは独立した形で提供する点。これにより、放送中だけではなくビデオに録画した画面に対してもコンテンツを連動させることができる。
なお、実験放送を見るにはデジタル衛星放送用のチューナーとビデオ表示が可能なパソコンのほか、WebSync専用のクライアントソフト「WebSynkビューア」が必要だ。WebSyncビューアは同社のホームページ上から無償でダウンロード可能(Windows版のみ)。また、パソコンにビデオ再生機能がない場合には、通常のテレビとパソコンを使って連動したコンテンツを楽しむことができるとのこと。
('97/11/10)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]