■URL
http://www.waldennet.com/ols/(日本オンラインショッピング大賞ホームページ)
昨年5月に発足したEC研究会が母体となって行なっている「日本オンラインショッピング大賞」の授賞式が都内で行なわれた。
これはネットワーク上で、デジタルコンテンツや品物などを有料で販売している企業や団体、個人を対象に応募者を募集し、142件の応募の中から選考委員らが選んだ。大賞を受賞したのは、科学技術用の専門ソフト5,600件以上を集約した「ネットサイエンス」。また、部門賞のベストクオリティ賞として、音楽を中心とするコンテンツをオンラインで販売する「music.co.jp」、ベストセラー賞にパソコンなどを販売している「ツートップ」が選ばれた。このほかにも奨励賞、敢闘賞が5社づつ選ばれ、計13社が賞を受賞した。
ベストセラー賞を受賞したツートップは、昨年6月にホームページを開設。準備費用5万円で、当初の運営費も月5万円程度で開始したが、毎月の受注件数は4,000件に上り、現在では月平均4億前後もの売上げがあるという。また受賞サイト数社にアクセス状況や売上げ状況を尋ねてみたところ、開設した当初から徐々に売上げとアクセスが上昇しており、好調と答えるところが多くみられた。
大賞実行委員長である慶應大学大学院教授の千本倖生氏は、「全世界でのオンラインショッピング売上げ総額は、現在約1,000億円程度。しかし3年後には70倍の7兆円~10兆のマーケットになると見られている。急速にECが拡大すると思うが条件があり、セキュリティ、プライバシー、インターネット税制をどうするかと3つの問題がある」と語った。
('97/11/14)
[Reported by junko@impress.co.jp]