10月29日より11月5日までに本誌「やじうまWatch」で行なったアンケート「あなたはOSとブラウザーの統合に賛成ですか?」の集計結果が出た。総数は1,701で、うち260人が賛成、1,069人が反対と答えた。
賛成派の中で最も多かったのが、「便利で使いやすい」という回答。ユーザーインタフェイスを統一が可能で「アプリケーションの構造をシンプルにできる」と答えたデベロッパー側の回答も面白い。
一方の反対派は、Internet Explorer 4.0を実際に利用してみて「重い、不安定」と答えた人が多い。次に多いのは「利用するブラウザーは自由に選びたい」と選択の自由を訴える人。「OSとアプリケーションは役割が違う」はずで、ワープロソフトやゲームソフトもOSに統合するのか、と疑問を持つ人も多かった。また、コンピュータの「利用目的はインターネットだけではない」し、現在の日本の貧弱な通信環境にはマッチしないという回答も多かった。
また、「セキュリティに不安」を感じるという回答よりも、漠然と「Microsoftが嫌い」だからという回答の方が多い。こうした結果を見てみると、「OSとブラウザーの統合」というとMicrosoft社のInternet Explorer 4.0を想像するユーザーが多いということが分かる。しかし、元々こうした考え方を市場に持ち込んだのは、Sun Microsystems社やNetscape Communications社、Oracle社、Apple Computer社といった、いわゆる反Microsoft陣営であり、「NCやJavaOSのようなものを想定するなら賛成」とする回答者も何人かいた。
賛 成 派 | 便利で使いやすい | 73 | 28.1% | 4.3% |
時代の流れ、将来性に期待 | 44 | 16.9% | 2.6% | |
初心者でも分かりやすい | 11 | 4.2% | 0.6% | |
アプリケーションの構造をシンプルにできる | 11 | 4.2% | 0.6% | |
新しいものが好き | 4 | 1.5% | 0.2% | |
デスクトップの自由度が高まる | 3 | 1.2% | 0.2% | |
その他・無回答 | 114 | 43.8% | 6.7% | |
計 | 260 | 100.0% | 15.3% | |
反 対 派 | 重い、不安定 | 229 | 15.9% | 13.5% |
利用するブラウザー(ソフト)は自由に選びたい | 153 | 10.6% | 9.0% | |
OSはコンパクトであるべき | 127 | 8.8% | 7.5% | |
OSとアプリケーションは役割が違う | 126 | 8.7% | 7.4% | |
Microsoftが嫌い、独占反対 | 121 | 8.4% | 7.1% | |
利用目的はインターネットだけではない | 93 | 6.5% | 5.5% | |
セキュリティに不安 | 87 | 6.0% | 5.1% | |
必要性を感じない | 60 | 4.2% | 3.5% | |
使いづらい、かえって混乱 | 43 | 3.0% | 2.5% | |
不具合の原因特定が難しい | 30 | 2.1% | 1.8% | |
その他・無回答 | 372 | 25.8% | 21.9% | |
計 | 1441 | 100.0% | 84.7% | |
総数 | 1701 | -- | 100.0% |
('97/11/14)
[Reported by yuno@impress.co.jp]