■URL
http://www.nic.ad.jp/iw97/
全体会議を中心にチュートリアルやワークショップを開催するという形態で運営されてきた「IP Meeting」が、今年からインターネットに関連したカンファレンスを同時開催するという形になった。名称も「Internet Week 97」と変更し、12月16日から19日にかけてパシフィコ横浜で開催される予定だ。しかし、関係者の話によると、ここにきて運営が危機的な状況に陥っているという。
昨年は広島で開催されたにも関わらず、約600名の参加者を集め、大盛況のうちに幕を閉じた同イベント。今年は東京近郊での開催ということもあり、参加者数が爆発的に増加すると見込んでいた事務局だが、今のところその予想は大きく外れている。現時点での参加申込者数は、全体では1,500名を超えているものの、各カンファレンスへの申込者数は少ない。
例えば、同イベントの最終日を飾る、日本インターネット協会(IAJ)らによる「Japan WWW Conference'97」は、およそ千名収容のメインホールに対し、現在集まっている参加者数は150名余り。IAJによると、採算をとるには600名程度の集客が必要という。担当者は「もはや採算をとることは諦めているが、開催の中止は考えていない」と語る。また、WIDEプロジェクトらによる「Internet Conference'97」など、他の併設プログラムも、同様に参加申込が少なく困っているという。
なお、Japan WWW Conferenceは、WWWをテーマに開催されるものとしては日本唯一で権威あるもの。今年もNetscape Communications、Microsoft、Sun Microsystemsといった今話題の3社から開発担当者を1名ずつ招き、「WWWの国際化--未来へ向けて」というテーマでの徹底討論を企画。「日本のWebコミュニティに向けて」というテーマでの村井純氏の講演も予定されている。
Internet Week 97への参加申込(一部無料)は、現在も上記のWWWページで受け付けている。興味のある方は、参加してみてはいかがだろう。
('97/11/25)
[Reported by yuno@impress.co.jp]