■URL
http://www.rsa.com/rsalabs/des2/
米RSA Data Security社は、暗号解読コンテスト「RSA DES Challenge II」を、13日の午前9時(米国太平洋標準時)から開催する。これは、'96年6月17日に破られた、暗号鍵技術「DES」を使って暗号化された文章を解読するコンテストを再度行なうというもの。
解読した場合には10,000ドルの賞金が支払われるが、2度目ということもあってか、今回は時間制限が設けられており、前回の解読に要した日数を90日(実際は140日)とし、その75%(67.5日、1,620時間)を経過した時点でコンテストは自動的に終了となる。また、25%の日数(22.5日、540時間)が経過する度に賞金が減っていくことになっている。
米国政府は輸出可能な暗号鍵技術を56bit以下のものに制限しており(ただし、米国企業・団体でサーバが米国内にある場合と、国際的な金融機関に対してはこの規制は免除される)、同社はこの輸出規制に対して警鐘を鳴らす目的で、「DES」および「RC5」の40~128bit(ビット数が大きいほど解読が困難になる)までの暗号鍵技術を対象にした、計13種の暗号解読コンテストを'96年1月末に開催した。これまで、DES、RC5-40bit、RC5-48bit、RC5-56bitを使って暗号化された文章が、コンテスト参加団体によってそれぞれ140日、3.5時間、313時間、210日で解読されており、ある程度の設備と環境があれば56bitまでの暗号は比較的容易に解読できることを証明している。
('98/1/6)
[Reported by kono@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH / tatekawa@planet.club.or.jp]