【ニュース】

IPAが'97年のウイルス被害届け出状況を発表
2,499件と昨年の約3倍に増加

■URL
http://www.ipa.go.jp/SECURITY/txt/9801.html

 情報処理振興事業協会(IPA)は、'97年1月~12月の1年間と、'97年12月分のコンピュータウイルス被害届出状況を発表した。

 これによると、'97年の被害届出件数は2,499件('96年は774件)。一年間で、約3倍も増加したことになる。そのうち、従来型ウイルスは888件('96年は707件)と25%程度の増加だが、マクロウイルスによる被害件数はなんと1,611件('96年は67件)。約24倍の増加だ。

 また、感染経路を見てみると、電子メールによる感染が789件('96年は54件)でトップ。'96年のトップだったフロッピーディスクなどの外部媒体による感染は、783件('96年は389件)だった。知らない人からのメールで、実行ファイルやワープロ・表計算の文書が添付されていたら、十分な注意が必要だろう。

 '97年12月分を見ると、'97年4月から毎月200件を越す届け出が続いていたが、'97年12月は134件にダウンした。それでも143件のうち、110件がマクロウイルスと圧倒的な数だ。ちなみに、'96年12月のマクロウイルスによる被害届けは16件。

('98/1/12)

[Reported by junko@impress.co.jp]


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