【レポート】

長野オリンピックの選手村を報道陣に公開
IBMは選手村内にSurfShackを開設し、選手とファンの交流をサポート

■URL
http://www.nagano.olympic.org/(NAOC公式ホームページ)
http://www.nagano.olympic.org/venues/naov/naov_j.shtml(選手村のページ)
http://www.fanmail.olympic.ibm.com/(FanM@il)

SurfShack Title  長野オリンピック開幕まであと17日。今週末の1月24日にはオリンピック村(選手村)の開村式が行なわれるが、それに先立ち選手村の内部が報道陣に公開された。選手村は、JR長野駅から信越線で南に3つめのJR今井駅前に位置している。大会期間中はここが約3,000人の各国選手・役員が生活する場となるわけだ。

 選手村内には宿泊施設のほか、さまざまな食習慣に対応したメニューを提供するレストラン、総合診療所、フィットネスセンター、宗教センターなどの施設がある。また、インターナショナルゾーンと呼ばれる、ショッピングセンターや郵便局、理髪・美容室、ディスコ、ゲームセンター、TVラウンジなどからなる複合施設も設置されている。コダックやミズノなどスポンサーのスペースもこの中に用意されていた。

FanM@il  スポンサーの1社であるIBMも「SurfShack」というスペースを選手村インターナショナルゾーンに開設する(本誌'98年1月13日号参照)。SurfShack内にはインターネット端末としてAptivaが30台置かれており、選手たちは自由に端末を使って、「FanM@il」を使って送られてきたファンからの応援メッセージを読んだり、返事を書いたりすることができる。FanM@ilは、'96年のアトランタ夏季大会から運用されているが、アトランタでは約10万通のFanM@ilがやりとりされたのだそうだ。FanM@ilで送られた応援メッセージは、いったんサーバー上のDB2に蓄積される。この時点で脅迫めいた言葉のあるメッセージは、専用の辞書を使って排除されるとのこと。選手はSurfShackの端末から、アクレディテーション(参加登録)カード上に記載されたIDとパスワードを使ってアクセスし、メッセージを読んだり返事を書いたりすることになる。

 選手は、FanM@ilサイト内に自分のホームページを開くこともできる(1月24日より順次登録される予定)。背景などの素材はテンプレートとして揃っており、指示に従って登録していけばできあがる仕組みになっている。もちろんアシスタントも常駐しているので、そのアドバイスを仰ぐこともできる。SurfShackにはコダックのデジタルカメラDC120が設置してあり、自分の写真を掲載することも可能だ。作成したホームページの画像データをトレーナーの前後にプリントするサービスも実施するそうで、選手には良い思い出となるだろう。数多くの選手のホームページが登録されることを期待したい。

SurfShack外観 SurfShack内部 Info'98
選手村のインターナショナルゾーンにあるIBMの「SurfShack」外観。選手はここでファンからのメッセージを読んだり、ネットサーフィン、ゲームなどでリラックスできる 「SurfShack」の内部。LANで接続されたAptivaが30台設置されている。日本らしさを演出するためか、竹を多用した造り。日本っていうとやはりこういうイメージ? インターナショナルゾーンに置かれた「Info'98」端末。競技結果やメダル獲得数、新記録、選手プロフィール、スケジュール、天気予報などの情報にアクセスできる。ちなみに設置ボックスは再生紙を使用

TV Lounge Game Center
インターナショナルゾーンの「TVラウンジ」。その名の通り、テレビを見るためのスペースだが、一角には掘り炬燵も。後ろに掛けられた絵は日本情緒とはちょっと違うような… インターナショナルゾーンの「ゲームセンター」。セガのアーケードマシンがずらり。ここが選手の一番のお気に入りスポットになるかも?

('98/1/20)

[Reported by nagase@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp