米国テキサス州ダラスのベンチャー企業Plenium社が21日、興味深いJavaプログラムの概要を明らかにした。
「NetDesk」と呼ばれるこのソフトは、いわゆる「デスクトップ乗っ取り」型のソフト。Java言語で記述されており、プラットフォームを問わず実行できる。WindowsライクやMacintoshライクなインターフェイスでのファイル操作が可能で、この環境を起点に様々なJavaアプリケーションを実行できる。
例えば、会社で使っているWindows上のNetDesk内でメールソフトを起動し、電子メールを書いていたとする。急用が入ってNetDeskにスリープをかけておく。直帰して自宅のMacintosh上のNetDeskを起動すると、書きかけの電子メールを書く作業を途中から再開できる。
このコンセプト自体は、Netscape Communications社がCommunicatorに実装しようとして失敗した「HomePort」(本誌'96年11月22日号参照)によく似ている。また、日本でもインターネットプロバイダーのドリーム・トレイン・インターネット(DTI)が、「Dream DeskTop」と呼ばれるJavaで記述されたデスクトップ環境(本誌'97年11月25日号参照)を発表しており、日本国内外で注目を集めた。
なお、NetDeskは、2月15日から同社のホームページで無償配布される予定。現在はスクリーンショットとその概要が公開されている。
('98/1/22)
[Reported by yuno@impress.co.jp / ROKO]