NTTデータ通信株式会社は、「システムセキュリティ」をテーマにした展示会「New Paradigm Exhibition'97」を開催している。期間は23日まで。会場は、NTTデータ通信の豊洲センタービルだ。
今回の展示会では、電子マネーや来場者の電子署名の入ったICカードを使って、6つのテーマゾーンに展示されたシステムが体験できる。
「プライベート・フロンティア」ゾーンにある「展示ナビゲーションシステム」は、携帯端末と無線通信を使い、利用者の位置の変化を契機として、プッシュ型で情報を提供するというものだ。会場内に美術館を想定したスペースが用意されており、あらかじめ用意された携帯端末を持って絵の前に立つと、自動的に携帯端末のWWW上にその展示品が表示され、解説が読めたり聞けたりする。さらに気に入った絵があれば、WWW上の購入ボタンを押すと、デジタルレプリカも購入できるしくみ。決済は電子マネーだ。端末にはシャープのコペルニクスが使用されており、絵を鑑賞しながら持ち歩くにはちょっと重いと感じたが、システム的にはなかなか面白かった。
また、セキュリティの技術的なことに興味がある人は「テクノロジー・フロンティア」は見逃せないだろう。最近よく耳にするECC(楕円暗号)とRSAや、Java CardとMULTOSといったICカードアーキテクチャについて、実際のデモを見たり、開発担当者から直接話しを聞いたりできる。
このほかにも、電子投票システムやインターネットバンキング、飛行機やホテルなどの予約システム、情報検索システムなど、NTTデータが持つ最先端の技術を体験することができる。
('98/1/22)
[Reported by junko@impress.co.jp]