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http://www.nagano.janis.or.jp/index-j.html
長野市川中島町有線放送農業協同組合は、有線放送電話施設を利用したxDSL(x Digital Subscriber Line)の公開利用実験を開始した。実験期間は3月14日まで。有線放送電話網による実験は、長野県伊那市、上田市に続いて3件目となる。
有線放送電話網とは、昭和30年代から主に農山村地域での通信媒体として利用されているもの。銅線による通信網のため、同じく銅線を利用して高速通信を可能にするxDSL技術に応用できるとして、長野県伊那市や上田市で利用実験が実施されていた。
今回の川中島町有線放送での実験の特長は、NC(Network Computer)を利用する点で、米Sun社の「Java Station」が8台設置される。実験全体では、個人やレストランなど町内10カ所に端末が設置され、川中島町の様子や町を訪れているオリンピック選手などの情報を配信していくとのこと。また、数カ所では無線LANも導入し通信実験を行なうとのことだ。
なお、公開利用実験に伴い開設されたホームページも充実している。実験で配信される番組の内容なども順次公開され、一般の人でも「RealAudio」を使って聞くことができる予定だ。特に長野オリンピック関連では、競技の結果や大会の模様などは配信することはできないが、同町に選手村が設置されていることから独自の情報を提供するという。ページに開設された掲示板では、一般からの書き込みも掲載されており、ニュースでは見られないオリンピック情報も得られそうだ。また、今後はパラリンピック情報も充実させるとのこと。
('98/2/9)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]