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NTTが自前の衛星を使った通信サービスへの参入を検討していることが、10日明らかになった。近く衛星通信で国内最大手の株式会社日本サテライトシステムズ（JSAT）などと共同で3月末までに新会社を設立、9月末までに衛星によるインターネット接続サービスを開始する見込み。
JSATを利用する衛星デジタル放送の「パーフェクTV」と「JスカイB」の共通受信機にNTTサービス用のモデムを組み込み、受信機を共用する計画もある。
新会社は、NTTが主として災害時のバックアップなどのために利用している通信衛星「N-STAR」を利用し、国内の個人、企業向けサービスを行なう予定だ。通信速度も毎秒1.5Mbitと高速。企業の本社と支店、工場などを結んでの企業内通信や、学習塾が生徒宅に対して教材を配布するケースなどを想定しているという。企業のサーバーから専用線を使って情報を引き出し、それを衛星経由で配信する形になる。
既に海外では米モトローラ、仏アルカテルなどが衛星インターネット通信への参入を表明している。
('98/2/10)
[Reported by yuno@impress.co.jp / midorin@midorin.com]