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【電子マネー】

モンデックスカードが多国通貨に対応、国際間決済を可能に

 17日、ニューヨーク市内のマクドナルド。米MasterCard International社の社長兼CEO、ロバート・シーランダー氏がモンデックス電子マネーでハンバーガーを購入した--。これは、MasterCard International社が行なった電子マネーによる国際間決済の公開実験。まず、香港ドルの入ったモンデックスカードを香港上海銀行が発行し、これをニューヨークのチェースマンハッタン銀行に設置されたATMで米国ドルに変換。支払いに使ったというわけだ。

 多国通貨に対応した電子マネーによる国際間決済は、これが世界で初めて。デモンストレーション後、シーランダー社長は「消費者が多国通貨を持ち外国で支払いができるという意味で、モンデックスが現在、唯一世界に存在する電子マネーと言える」と、その将来性についてアピールした。今後、同様な実験を何度か行ないながら、実用化にこぎつけたいとしている。

 モンデックスカードは、ICカードを利用した電子マネー。ATMや電話、パソコンなどを通じて預金をカード内にダウンロードし、支払い額がお店の端末に引き落とされていくというシステムだ。MasterCard International傘下の英Mondex International社がライセンスを保有し、各国の銀行などが実際にカードを発行する。すでに100万枚以上のカードが発行され、世界6か国で利用されている。

('98/2/18)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp