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【特集】

インターネットで揃えよう!定番オンラインソフト(Windows 95編)

 一般に“オンラインソフト”と呼ばれる、ネットワークで主に配布されるソフトウエアがある。常に最新のものをネットワークを経由して入手することができるのが大きな利点の一つだ。また、市販のソフトに比べて非常に安価なだけでなく、市販のソフトに匹敵する品質のソフトも多数ある。インターネットを利用できる環境にあるのなら、市販のソフトを購入する前に、これらのソフトをぜひ試してみよう。ただし、市販のソフトに比べるとサポートが弱いものもあるため、各自の責任のもとで利用してほしい。
 今回は、INTERNET Watch編集部が厳選したWindows 95対応定番オンラインソフトを、日本語版のものを中心に紹介する。


●はじめに
 特にインターネットユーザーに需要のありそうなオンラインソフトを、以下のカテゴリに分け、ソフト数は各1~3個に絞って紹介している。実際に入手する際には、入手先のURLをWWWブラウザーでアクセスしてほしい。
 なお、これらの多くは弊社のオンラインソフト紹介サイト「窓の杜」でも紹介されているので、入手先のサイトが重くてなかなかつながらない、という場合はぜひ利用してほしい。

 また、記事中ではソフトウェアの種類を以下の二種類に分類している。
 これらは大雑把な分類で、実際には各ソフトウェアにより使用条件などが微妙に異なる場合があるので、ソフトウェアに同梱されているドキュメントを熟読の上、作者に失礼のないように利用してほしい。

●解凍専用ツール
 オンラインソフトでは、拡張子に「.lzh」や「.zip」を使ったファイルをよく見かけるが、これは、複数の関連ファイルを一つにまとめたり、「圧縮」と呼ばれる技術を使ってファイルサイズを小さくしたもの。これらのファイルを利用するためには、「解凍」という作業でファイルサイズを元に戻す必要がある。ここでは、その解凍作業を簡単に行なうためのツールを紹介する。

■Lhasa
種類:フリーソフト
最新バージョン:0.11
入手先:http://www.st.rim.or.jp/~otake/
サイズ:180KB
特徴:
 このソフトをインストールすると、デスクトップにショートカットが作られる。ここに圧縮されたファイルをドラッグ&ドロップするだけで簡単にファイルを解凍できるのが特徴。拡張子が.lzhまたは.zipのファイルに対応している。オンラインソフトを利用する上でまず最初に入手しておきたいソフトだ。

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●テキストエディタ
 パソコンの基本ツールの中で、最も欠かせないのがテキストエディタだ。文章を書いたり、HTMLファイルを編集するだけでなく、プログラムのソースを書いたり、autoexec.bat等のシステムファイルを編集するのにも使うことができるなど、機能はシンプルだが用途は多彩だ。それだけに、使い手に馴染みやすいものが好まれる。ここでは、数あるテキストエディタの中でも最も親しまれているものを紹介する。

■秀丸エディタ(32bit)
種類:シェアウェア(4,000円)、送金免除制度あり
最新バージョン:2.2
入手先:http://hidemaru.xaxon.co.jp/software/hm/hidemaru.htm
サイズ:501KB
特徴:
 定番ともいえる高機能エディタ。マクロ機能や文章の編集機能が強力なのが特徴。また、利用者の好みに応じてあらゆるカスタマイズが可能。

■EmEditor Free(日本語版、32bit)
種類:フリーソフト
最新バージョン:1.27
入手先:http://www.emsoft.co.jp/emeditor.htm
サイズ:269KB
特徴:
 軽くてシンプルなテキストエディタ。高度な編集機能は持っていないが、エディタに必要な機能はきちんとおさえている。また、文章中のURLやメールアドレスをブラウザーのリンクのように扱える、クリッカブルURL/メールアドレス機能にも対応している。

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●FTPツール
 FTPとは、インターネット上でファイルを転送するための通信方法。オンラインソフトのダウンロードや、プロバイダーへのホームページデータのアップロードなどに使われる。Windows 95にも標準でFTPコマンドが付属し、MS-DOSプロンプトからファイルの転送を行なうことができるが、ここでは、マウス操作で簡単にファイルの転送ができるソフトを紹介する。

■NextFTP
種類:シェアウェア(2,000円)、2週間試用可
最新バージョン:1.69
入手先:http://www.toxsoft.com/nextftp/
サイズ:401KB
特徴:
 日本語のFTPクライアントソフト。左側に自分のマシン、右側に接続側のファイル一覧を表示し、ドラッグ&ドロップでファイルのアップロード、ダウンロードができる。

■GetRight日本語版
種類:シェアウェア(17.5ドル)、30日間試用可
最新バージョン:2.20
入手先:http://www.headlightsw.com/get_jp.html
サイズ:1.15MB
特徴:
 FTPやHTTPでファイルをダウンロードするとき、途中で接続が切れてしまっても、後でその続きからダウンロードの再開(レジューム)ができるFTPクライアントソフト。サイズが大きなファイルのダウンロードに便利。ただし、サーバーによってはレジュームできないことがあるので注意。

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●圧縮ツール
 テキストファイルや画像データ、プログラムなどのファイルサイズを小さくして保存するためのツール。また、複数のファイルをまとめて一つのファイルにして圧縮することもできるので、ハードディスクのデータを整理するのにも便利だ。

■Explzh for Windows
種類:シェアウェア(1,000円)
最新バージョン:2.40a
入手先:http://village.infoweb.or.jp/~fwhv5283/index.htm
サイズ:406KB
特徴:
 Windows 95のエクスプローラ風のインターフェースで、ファイルをドラッグ&ドロップして圧縮・解凍できるソフト。LZH、ZIP、ARJ、ISH、TAR、CAB形式のファイルに対応し、Base64フォーマットやUUEncodeされたテキストファイルのデコードも可。利用するには、UNLHA32.DLL等のDLLファイルを別途入手し、事前にインストールしておく必要がある。

■WinZip日本語対応版(32bit)
種類:シェアウェア(29ドル)、21日間試用可
最新バージョン:6.3 SR-1
入手先:http://www.forest.impress.co.jp/archiver.html#winzip
サイズ:724KB
特徴:
 ZIP形式ファイルの圧縮・解凍に古くから使われているソフト。BinHexやBase64、 Quoted-Printable等でエンコードされたファイルのデコードも可。

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●画像処理関連ツール
 インターネットやデジタルカメラの普及によって、画像ファイルを扱う機会が増えたが、様々なフォーマットがあるために、Windowsに付属している画像ツールの「ペイント」では、画像の編集・表示の両方とも役不足。また、ホームページで画像を公開するには、JPEGやGIFフォーマットに変換する必要がある。そんな時にはこれらのツールが便利だ。

■GV(32bit)
種類:フリーソフト
最新バージョン:0.80a
入手先:http://www2h.meshnet.or.jp/~tobita/gv/download.htm
サイズ:408KB
特徴:
 様々な形式に対応している画像ビューア。インターネット上でよく使われるGIFやJPEG、BMP、PICT、TIFF、PhotoCDなどのファイル形式に対応するほか、UNIXでよく使われているXBM形式や、一部のデジカメで使われるCAM形式などにも対応している。画像の拡大、縮小、回転、スライドショーなども可能。

■PaintShop Pro(32bit)
種類:シェアウェア(69ドル)、30日間試用可
最新バージョン:4.14
入手先:http://www.jasc.com/psp.html
サイズ:約3MB
特徴:
 ペイント系グラフィックソフト。お絵描きからスクリーンキャプチャ、画像形式変換、フォトレタッチまで幅広く対応する。特にフォトレタッチにはさまざまなエフェクトが用意されている。なお、製品版(Version 4.2J)も市販されている。

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●WWWブラウザー用プラグイン、ActiveXコントロール、ヘルパーアプリケーション
 プラグインとは、WWWブラウザーが対応していない形式のデータを、WWWブラウザーの画面内に表示・再生するために必要なソフト。サーバーからプログラムをダウンロードして実行する「ActiveX」も、同様の目的で使われる。また、ヘルパーアプリケーションとは、WWWブラウザーが対応していない形式のデータを、WWWブラウザーの外部で表示・再生するためのソフトのことを指す。ここでは、よく使われるものを紹介する。

■Shockwave
入手先:http://www.macromedia.com/shockwave/download/
サイズ:約1MB(プラグイン)
特徴:
 Macromedia社のDirectorまたはFlashを使って作成された、コンテンツやアニメーションを見るためのプラグイン。ActiveXコントロール版もある。なお、Shockwave関連プラグインは、こちらにまとめられているので、参考にしてほしい。

■RealPlayer 5.0
入手先:http://www.jp.real.com/products/player/download_player.html
サイズ:約1.5MB
特徴:
 RealNetworks社のRealAudio、RealVideo、RealFlashを使った動画や音声、アニメーションを再生するためのソフトウエアの最新版。単体のヘルパーアプリケーションと同時に、Internet ExplorerおよびNetscape Navigatorのプラグインとしても組み込むことができる。

■QuickTimeプラグイン1.1、QTVRコンポーネント
入手先:http://quicktime.apple.co.jp/sw/sw.html
サイズ:869KB
特徴:
 QuickTimeやQuickTime VRフォーマットの動画をWWWブラウザーで再生するためのプラグイン。単体では利用できず、事前にQuickTime2.1.2をインストールしておく必要がある(ファイルサイズは約1.7MB)。

■Adobe Acrobat Reader 3.0aJ
入手先:http://www.adobe.co.jp/international/jpacrodown.html
サイズ:約6.6MB
特徴:
 レイアウトされた文書を公開するために使われる、PDF(Portable Document Format)形式のファイルを表示・印刷するソフトウエア。単体のヘルパーアプリケーションと同時に、Internet ExplorerおよびNetscape Navigatorのプラグインとしても組み込むことができる。Internet Explorer 4.0のウィンドウ内にPDFファイルを表示させる場合、Acrobat Readerを組み込んだ後で専用のアップデートファイルをインストールする必要がある(ファイルサイズは約1.6MB)。

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●WWW支援ツール
 WWWを利用する機会が多くなったり、ホームページを作るようになると、細々とした作業を毎回しなければならなくなる。ここでは、そうした作業を補助するツールの中で代表的なものを紹介する。

■WWWC
種類:フリーソフト
最新バージョン:0.9.3
入手先:http://www.kinet.or.jp/naka/tomo/
サイズ:170KB
特徴:
 ホームページが更新されていないかチェックしてくれるソフト。巡回するページを登録しておくだけで自動的にページの更新をチェックしてくれるので、更新を確認するためにいちいちブラウザを立ち上げる必要がなくなる。ブックマークや「お気に入り」にあるURLを読み込んで巡回先に加えることもできる。

■ブックマーク コンバータ NN<->IE
種類:フリーソフト
最新バージョン:7.50
入手先:http://www.vector.co.jp/authors/VA004964/
サイズ:221KB
特徴:
 Internet Explorerの「お気に入り」とNetscape Navigatorの「bookmark.htm」の相互変換ができるほか、両方の内容を合わせた「お気に入り」と「bookmark.htm」を一度に作ることもできる。

■Clip Decoder for Windows
種類:フリーソフト
最新バージョン:1.1.5
入手先:http://www.st.rim.or.jp/~ken-mae/ClipDec.html
サイズ:56KB
特徴:
 ホームページに入力フォームを用意して、CGIを使わずにmailto:オプションを使ってメールで送るように指定すると、符号化された内容が送られてくる。これを復号し、文字コードをシフトJISに変換してくれるソフト。送られてきたメールをクリップボードにコピーしてから変換する。

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●その他
■RWATCH
種類:フリーソフト
最新バージョン:2.05
入手先:http://www.bekkoame.or.jp/~ngt/
サイズ:266KB(ユーティリティキットは約1.5MB)
特徴:
 ダイヤルアップ接続での利用状況を監視して、電話料金やプロバイダーの利用料金などを計算・記録し、リアルタイム表示してくれる。テレホーダイ利用時の課金計算にも対応している。動作させるためにはDLLファイルがいくつか必要なため、これらをまとめたユーティリティキットも別途ダウンロードする必要がある。

■どこでもホイール(32bit)
種類:フリーソフト
最新バージョン:3.0
入手先:http://www2k.biglobe.ne.jp/~araken/
サイズ:44KB
特徴:
 マイクロソフト社のインテリマウス非対応アプリケーションで、ホイールを使用できるようにする。ウィンドウクラスごとにホイールの動作を設定でき、Netscape Communicatorの「戻る」「次」といった動作をホイールに割り当てることもできる。

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('98/2/23)

[Reported by kono@impress.co.jp / Watchers]


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