【特集】
インターネットで揃えよう!定番オンラインソフト
(Macintosh編)
●はじめに
先週のWindows 95編に引き続き、今週は定番オンラインソフトのMacintosh編。主にインターネットを利用するにあたって、最低限揃えておきたいソフト、あると非常に便利なソフトを以下のカテゴリーに分類し、それぞれ数本ずつピックアップした。
記事中ではソフトウェアの種類を以下の2種類に分類している。
- フリーソフト:無償で提供されているソフトウェア
- シェアウェア:一定の試用期間が設定されており、その期間を超えて使用する場合は指定の代金の支払いを求めるソフトウェア
ただし、これらはおおまかな分類なので、実際には各ソフトウェアにより使用条件などが微妙に異なる場合がある。添付されているドキュメントを熟読の上、作者に失礼のないように利用してほしい。
なお、原則としてPowerMacintosh、OS7.6以上を対象としているので、それ以外の環境の人はソフトを使う前にあらかじめ確認すること。
●解凍/圧縮ソフト
ネットで提供されるソフトは、容量を小さくするためにデータを圧縮した形で用意されている。したがって、これを解凍するソフトがなければ、いくらダウンロードしても、そのソフトは使えるようにならない。また、メールを使ってデータのやりとりをする場合なども、添付ファイルは圧縮してから送るのが常識。そのためにも、ここで紹介する解凍/圧縮ソフト3本は、最初に手に入れておきたい。
■StuffIt Expander 4.0J
種類:フリーソフト
入手先: http://www.act2.co.jp/
サイズ:201KB
.sit、.cpt、.hqx、.binといったMacintoshで標準となっている圧縮/エンコード形式のファイルを、ドラッグ&ドロップすることで解凍できる。インターネットで入手できる大部分のソフトはダウンロード後、自動的にこのソフトで解凍される。したがって、このソフトがインストールされていないと解凍できない。他のソフトをダウンロードする前に、必ずインストールしておくこと。とは言っても、ダウンロード時、このソフト自体がエンコードされているので、持っていない人は雑誌の付録CD-ROMなどで入手することになる。Netscape Navigatorに標準で付属しているので大部分の人は問題はないはずだが。
■DropStuff with Expander Enhancer 4.0J
種類:シェアウェア(3,600円またはUS$30)
入手先:http://www.act2.co.jp/
サイズ:873KB
DropStuffは、StufItExpanderとは逆に、圧縮したいフォルダやファイルをドラッグ&ドロップするだけでファイルを圧縮できるソフト。また、付属のStuffIt Engineという機能拡張ファイルで、StuffIt Expanderの機能を拡張。上記4種類の圧縮ファイルのほか、.zipなど7つの圧縮形式に対応できるようになる。
■MacLHA 2.21
種類:フリーソフト
入手先:http://www.vector.co.jp/authors/VA008909/
サイズ:134KB
.lzh形式の圧縮/解凍ソフト。Windowsで定番となっている形式なので、Windowsユーザーとデータをやりとりする人は、これを使うといいだろう。
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●WWWブラウザー
まずは、これがないと始まらないWWWブラウザー。使っていない人はいないと思うが、古いバージョンを使っている人は、最低でも以下のバージョンに換えておこう。「CommunicatorやIE4.0があるのに、今さらNavigator3.0にIE3.0?」と疑問に思われるかもしれないが、ホームページを見るだけならこれで十分。むしろ機能がシンプルな分だけ操作もしやすいということで、あえてこちらを定番にした。もちろん、すでに最新版を使っているなら問題はないが、機能の多さにうんざりしている人は、迷わず逆行しよう。
■Netscape Navigator 3.01
種類:フリーソフト
入手先:http://home.netscape.com/download/
サイズ:4.8MB
Macintosh用の日本語版の場合、最新版のNavigator Standalone版4.04(Communicatorは4.0)がすでに公開されており、3.01のダウンロードページはかなりわかりにくくなっている。すぐにダウンロードしたいのならNetscape Products Archive(ftp://archive.netscape.com/archive/index.html#3.01ja)に直接行くといいだろう。
■Internet Explorer 3.01 for Macintosh
種類:フリーソフト
入手先:http://www.microsoft.com/japan/download.htm
サイズ:12.3MB(完全インストール)
先月Macintosh版のIE4.0が登場し、最新版ではなくなってしまったが、さくさく動き使い勝手もいい3.0は、特に初心者におすすめ。完全インストールなら、ダウンロードページからたどっていく途中のポップアップメニューから「Japanese - Internet Explorer 3.01 PPC and 68K Full Install for Macintosh」を選ぶ。メール機能などをを省略した、最小インストール(3.3MB)もある。
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●WWWブラウザー用プラグイン、ヘルパーアプリケーション
プラグインとヘルパーアプリケーションは、ムービーや音声、特殊なファイルなど、WWWブラウザー単体では対応していない形式のデータを画面内に表示・再生するためのソフト。特にここで紹介する4本は、どれもよく使われているものなので、全部インストールしておきたい。
■Shockwave
種類:フリーソフト
入手先:http://www.macromedia.com/jp/shockwave/
サイズ:1.2MB
Macromedia社のオーサリングソフト、DirectorまたはFlashを使って作成されたアニメーションを見るためのプラグイン。ホームページでの利用頻度も究めて高い。古いバージョンではFlashに対応していないので、不安な人は最新版をインストールし直そう。
■QuickTime プラグイン1.1.1
種類:フリーソフト
入手先:http://quicktime.apple.co.jp/sw/sw.html
サイズ:215KB
QuickTimeやQuickTime VRフォーマットの動画をWWWブラウザーで再生するためのプラグイン。Netscape Navigatorでは最初から入っている。
■RealPlayer 5.0
種類:フリーソフト
入手先:http://www.jp.real.com/
サイズ:1.9MB
RealNetworks社のRealAudio、RealVideo、RealFlashを使った動画や音声、アニメーションを再生するためのヘルパーアプリケーション。
■Adobe Acrobat Reader 3.0J
種類:フリーソフト
入手先:http://www.adobe.co.jp/international/jpacrodown.html
サイズ:9.4MB
PDF(Portable Document Format)ファイルを表示・印刷するためのソフト。PDFファイルは、どんな機種でも元のレイアウトどおりに表示されるので、最近よく使われるようになった。単体のヘルパーアプリケーションとブラウザー用のプラグインが用意されている。
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●メール関連
上で紹介した2大ブラウザーにもメール機能が付いているので、そのまま使っている人も多いだろう。しかし、やはり専用のメールソフトは欲しいところ。多機能なものが必要なら市販品を買うしかないが、機能を限定すれば、オンラインソフトでも十分に使える。まずは1本、専用のメールソフトをダウンロードしてみよう。
■Eudora-J1.3.8.8r4
種類:フリーソフト
入手先:http://www2.meshnet.or.jp/~s-nakata/
サイズ:220KB
Macintosh用メールソフトの定番、Eudora-Pro(製品版)の元となったソフトの日本語版。メールの振り分けや複数アカウント対応などの機能はないが、軽快で安定している。なによりフリーソフトなので根強い人気を保っている。
■Mpack 1.5
種類:フリーソフト
入手先:ftp://ftp.lab.kdd.co.jp/info-mac/cmp/mpack-15.hqx
サイズ:79KB
Eudoraを使っていると、エンコードされた添付ファイルが正確に認識されず、テキストとして表示されてしまうことがある。こんなときMpackを使えば、MIME/Base64形式で届いたメールを正しくデコードすることができる。
■ClipDecoder1.2
種類:フリーソフト
入手先:http://http://mtlab.ecn.fpu.ac.jp/ClipDecoder/
サイズ:33KB
ホームページでFormを使って電子メールを送ることができるようにしてある場合、送られてきたデータはURL形式に変換されてしまい、うまく読むことができなくなる。これを復元して表示するためのHyperCardのスタック。
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●インターネット支援ツール
今まで紹介したソフトがあれば、ホームページを見たり、メールをやりとりするだけなら困ることはないだろう。ところが、インターネットを利用する機会が増えたり、自分でもホームページを作ったりするようになったらぜひ手に入れたいのが、これらのソフトだ。。
■インターネット設定 1.4 (Internet Config 1.4J)
種類:フリーソフト
入手先:ftp://ftp.lab.kdd.co.jp/info-mac/_Internet/internet-config-14-jp.hqx
サイズ:169KB
ブラウザーやメールソフトなど、インターネット関連のソフトが増えてくると、プロバイダーの設定やメールアカウントの入力など、別々に行なうのは手間がかかる。そこで、インターネット関連のアプリケーションの設定情報を一元管理するのがこのソフトだ。さらに、テキストファイル中のURLをcommandキーを押しながらクリックするだけでブラウザーにそのサイトを表示できるICeTEeという機能拡張も付属(バージョンアップ版ICeTEe2は、ftp://ftp.lab.kdd.co.jp/info-mac/comm/inet/icetee-2.hqxからダウンロード可能)。OS 8.1やInternet Explorerでは標準で付属している。
■CyberGate
種類:シェアウェア(1,000円)
入手先:http://www2.gol.com/users/tomohiko/
サイズ:428KB
PPP接続の時間管理、TCP、アカウント、モデムの設定を一元的に切り換えるソフト。複数のプロバイダーを利用している人に便利。
■PerMan Surfer Ver.2.0.2(波乗野郎)
種類:シェアウェア(6,800円)
入手先:http://www.bug.co.jp/nami-nori/
サイズ:598KB
設定したサイトを自動巡回し、ページのデータをまるごとハードディスクにダウンロードするソフト。回線を切断したあとに、ゆっくりページを見られる。
■WebChecker 1.1.0
種類:シェアウェア($15)
入手先:http://members.aol.com/jbkezer/index.html
サイズ:878KB
一定時間ごとに決められたサイトをチェックし、ページが更新されているかどうか知らせてくれるソフト。頻繁に見に行くサイトをチェックおくといいだろう。
■Fetch (Ver.3.0.3J2)
種類:シェアウェア(2,500円)
入手先:http://fetch.info.co.jp/
サイズ:811KB
FTPファイル転送用ソフト。リモート側のディレクトリの移動やファイルの削除まで、ほとんどの操作をマウスだけで行なえる。指定の解凍ソフトを起動するといった他のソフトとの連携も可能。
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●テキストエディタ
凝ったレイアウトが必要のない文章を書く場合は、ワープロソフトよりも、動作が軽快なテキストエディタがおすすめだ。HTMLファイルの手直しにも使える。システム標準のSimpleTextではやや力不足なので、最低YooEditは手に入れておきたい。よく文章を書く人は、シェアウェアになってしまうが、Jeditがおすすめだ。
■YooEdit 1.63
種類:フリーソフト
入手先:http://www.vector.co.jp/vpack/browse/software/mac/writing/sn033406.html
サイズ:120KB
非常に軽快なテキストエディタ。メモリーの許す限りの容量のデータを扱える。Undo機能や使い勝手のいい検索機能などが特徴。
■Jedit2.0
種類:シェアウェア(2,500円)
入手先:http://www.iijnet.or.jp/matsumoto/
サイズ:1.3MB(PowerPC版フルセット)
字詰めの設定や行数表示を備えているので、原稿を書いたり編集したりする際に重宝する。検索機能などが充実。Ver.2になってHTML形式を書き下せるようになった。
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●画像処理ソフト
インターネットからダウンロードした画像やデジタルカメラで撮影した写真など、家庭でも画像ファイルを扱う機会が増えた。ところが、Macintoshでは画像表示用のソフトが標準では組み込まれていないため、いろいろある画像フォーマットに対応した画像処理ソフトが必要になる。多機能なレタッチソフトは市販品に譲るとして、ここでは表示用のシンプルなソフトと、ホームページ作成用の画像ツールを紹介。
■Graphic Converter
種類:シェアウェア(US$35)
入手先:http://www.lemkesoft.pingnet.de/
サイズ:2.7MB
約100種類の画像ファイル形式の読み込み、40種類の書き出しが行なえる。また、機能は限られているが画像の加工もできる。日本語版は製品だが、英語版はシェアウェアとなっている。
■PixelCat 1.6.8.1
種類:フリーソフト
入手先:http://www2.nerv.ne.jp/~yoshiki/pixelCat/index.html
サイズ:373KB
PICT、GIF、BMP、JPEFGなど、一般によく利用されている画像ファイル形式の表示とフォーマット変換できる。LHAで圧縮されたファイルの中の画像も直接開くことも可能。
■GifBuilder 0.5.1
種類:フリーソフト
入手先:ftp://ftp.lab.kdd.co.jp/info-mac/_Graphic_&_Sound_Tool/grf/gif-builder-05.hqx
サイズ:279KB
読み込んだ画像をもとに、GIFアニメーションを作成するツール。自分のホームページを作成している人は、ぜひオリジナルのGIFアニメを作ってみよう。
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●ユーティリティー/その他
最後に、忘れてはならないウイルス対策と、マシンの使い勝手を向上させるソフトを紹介しよう。これらのソフトは、無いと困るというものではないが、やはりネットを使うからにはウイルスソフトを入れておくのは常識。Finder関連のユーティリティーも、一回使うと手放せなくなるだろう。
■Disinfectant 3.7.1
種類:フリーソフト
入手先:ftp://ftp.nwu.edu/pub/disinfectant/
サイズ:239KB
ウイルス対策として、最低限入れておきたいソフト。ウイルスの発見と駆除を行なえるほか、機能拡張ファイルをシステムにインストールしておけば、ウイルスの侵入も防ぐことができる。
■Default Folder J-2.7.6
種類:シェアウェア(US$25)
入手先:http://www.stclairsoft.com/index.html
サイズ:427KB
使い勝手が非常に悪いFinderのファイルダイアログを改良するコントロールパネル。すべてのアプリケーションに対してデフォルトのフォルダが設定できるなど、ファイルのオープンや保存のときも、もうイライラしない。
■Program Switcher v4.4.3
種類:シェアウェア($10)
入手先:http://www.kamprath.net/claireware/
サイズ:332KB
複数のアプリケーションを起ち上げている際、option + tab(カスタマイズ可)のショートカットで、アプリケーションを切り換えるコントロールパネル。Windows 95のAlt + Tabと同じ機能だ。これはシェアウェアだが、フリーソフトのLiteSwitch 1.0J(http://www.proteron.com/ )というソフトもある。
■UltraFind 2.5.3
種類:シェアウェア($39.95)
入手先:http://www.ultradesign.com/
サイズ:500KB
ファイルの全文検索ソフト。指定されたキーワードを含むテキストファイルを検出することができる。ファイル形式もさまざまなものに対応していて、Eudoraのメールボックスも検索可能。Eudora-Proの検索より、ずっと速い。
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('98/3/2)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp / Watchers]
ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp