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【業界動向】

娯楽系コンテンツは順次削減する方向

MSNが方向を転換、実用サービス提供へ

■URL
http://www.msn.com/

 米Microsoft社は、同社の運営するネットワークサービス「Microsoft Network(MSN)」の提供するサービスの方向性を転換する。従来の音楽や映画などエンターテイメント性の高いコンテンツの提供から、観光情報や投資情報など実用性の高い情報を提供するサービスへとシフトしていく予定だ。

 この方向転換の背景として、娯楽系コンテンツで収益を確保することの難しさがあげられる。MSNでは、嗜好によりアクセスが分かれてしまう娯楽系のコンテンツより、実用性の高いコンテンツの方がアクセスも増加し、ユーザーの囲い込みも狙えると踏み、全体的な戦略の見直しを図った。今後、MSNのサービスは、情報を得ることができる「情報集約型」のサイトを提供する形になるという。実際に、観光情報を提供する「Sidewalk」や投資情報の「Investor」、自動車関連情報の「CarPoint」など生活に密着した実用的なコンテンツの利用者が増加しているという。

 なお、マイクロソフト株式会社のMSN関係部署によると、確かに「全体的な戦略の転換時期」に来ているとしており、米国側での方向転換には日本国内でのサービスも追随していく方向とのこと。

('98/3/2)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp