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【新サービス】

「株主総会インターネット中継」サービス開始

■URL
http://www.kabunushi.net/

 トランス・コスモス株式会社と株式会社スペースリンクは、インターネット上で株主総会の生中継を行なうサービス「Investor Relations Interactive(IRI)」を共同で開始した。一般企業を顧客の対象としており、企業がこのサービスを利用することにより、実際に総会に参加しない投資家に対しても様子を知らせることができる。中継、ページの閲覧は無料。なお、サービスには、KOBE証券株式会社が協力しており、利用企業の勧誘、告知等を行なう。

 サービス内容には、株主総会生中継のほか、専用ページの構築、中継についての広報活動などが含まれている。配信システムには「RealSystem」を利用し、専用ページでは、配布資料などを公開する。また、広告システム「ダブルクリック」やプッシュ配信サービスの「ポイントキャスト」を利用して株主総会中継の告知を行なう。

 料金は、ビデオカメラ2台、28.8kbpsの1チャンネル送信、3時間以内、ピーク時400人までの同時配信可能な「タイプA」が250万円、ビデオカメラ2台、64kbpsの1チャンネル送信、3時間以内、ピーク時1,200人の同時配信可能な「タイプB」が400万円となっている。また、オプションとしてピーク時同時配信数の追加や中継録画のオンデマンド配信サービスなども別料金で用意されている。

 日本では、野村證券株式会社が'97年の株主総会の模様をテキストと静止画によりインターネット上で公開している(本誌'97年6月13日号参照)。今回開始されるサービスはより詳細な内容になるが、元来から、むしろ株主の参加を避ける方向(例年6月27日に約2,000社が一斉に開催するなど)にある日本企業の株主総会においては、どの程度企業側からのニーズがあるかは不明だ。しかし、企業のIR活動(IR=Investor Relations:企業が株主や投資家との間で常に友好的な関係を維持していくための活動)に対する積極性をアピールする手段としては有効なサービスと言えそうだ。

 なお、トランス・コスモス社とスペースリンク社では、100社のサービス利用を初年度の目標としており、もし、総会が同時に開催された場合でも50社分の同時中継に対応できるよう環境を整備中とのこと。

 

('98/3/5)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp