■URL
http://www.pointcast.com/releases/get.cgi?number=86
米PointCastのCEO、David Dormanは、3月5日、来月はじめにプッシュ配信システム「PointCast Network version 2.5」をリリースし、その中でIPマルチキャストに対応するというアナウンスを公開した。
IPマルチキャストは、登録された複数のIPアドレス宛にデータを同時送信する、一対多通信技術。同じ方面宛のデータであれば、途中で分岐するところまでは1つとして送られるため、ネットワーク上のトラフィックを軽減できる。プッシュ配信システムはトラフィックの増加が問題視されており、BackWebなどはすでにIPマルチキャストに対応している。
また、従来PointCastなどでは受信側から情報の更新を確認する必要があったが、IPマルチキャストでは更新時にサーバーから送り込む、本当の意味での「プッシュ」配信が可能になる。PointCastではこの点にも着目し、株価情報など時間が重要な分野へ応用できると例を挙げている。
ほかPointCast Network version 2.5では、プロファイルを元にチャンネルをユーザーに提案する「Intelligent Defaulting」機能や、医療や行政機関などの特定業種向けチャンネルなどがサポートされる予定。
('98/3/9)
[Reported by masaka@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH / oliver@gol.com]