インターネット実務検定協会は、ネットワークコンピューティング関連の実務能力を認定するための「インターネット実務検定試験」を5月から開始する。企業において実際に必要とされる技能を認定するための資格試験として位置づけられており、パソコンによる業務処理、社内ネットワーク利用のノウハウ、ウェブのハンドリングの3ジャンルを包括的にカバーする。
試験はインターネット上に設けられた仮想の受験会場で実施される。受験希望者は、専用の「受験パックCD-ROM」を使ってネット上の仮想受験会場にアクセスし、試験問題をダウンロード。制限時間内に解答をサイトに送信すると、合否が自動的にサイトに表示されるシステム。第1回の試験期間は5月20日正午から27日正午まで。期間中なら、24時間どこからでも受験できるのが特徴だ。受験パックCD-ROMは、4月中旬から書店やホームページを通じて8,000円(税別)で販売される。
出題範囲は、パソコンやブラウザー、電子メールを利用するにあたっての基本操作、電子マネーの基礎知識、インターネットで必要となる初歩の英語など。試験では用意された問題の中からランダムに出題される。また、変化の激しいインターネットの最新動向をふまえ、3か月に一度、内容の見直しが行なわれる。得られる資格は、企業内のエンドユーザーレベルを想定した2級と、プロレベルを想定した1級の2種類。5月以降、当面は2級資格を対象とした試験を毎月実施し、年内に1級資格の試験も開始する予定だ。ビジネスマンや学生など、初年度で5万人の受験者を見込んでいる。
インターネット実務検定協会は、情報・通信に関する生涯学習の推進や、インターネットに関する実務技能の検定などを目的として'97年7月に設立された任意団体。理事長は海部俊樹元首相、運営委員には千葉麗子氏ほかが名を連ねる。
◎問い合わせ先
インターネット実務検定協会 事務局
TEL 03-3407-9411
FAX 03-3407-9412
E-mail info@acpi.gr.jp
('98/3/10)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]