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【業界動向/ソフトウェア】

sendmailが商品化

■URL
http://www.sendmail.com/

 インターネットのメール配送サーバープログラム(MTA)として広く使われている「sendmail」について会社「Sendmail, Inc」が設立され、商品化されることとなった。Sendmail社は、sendmailの開発者Eric Allman自身が設立。sendmailは今までフリーソフトウェアの形やUNIXへの標準搭載で広まり、バグレポートやバージョンアップがなされてきた。

 Sendmail社ではインターネットメールの分野で、より強固で高機能なメール配送機能やサポートを提供する。フリー版のsendmailとも共存し、支援していく考え。

 従来sendmailの独壇場ともいえたインターネットメール分野だが、近年、Sun Microsystems社やMicrosoft社、Netscape Communications社らが製品を投入している。それに対しSendmail社では「標準にもとづいたインターネットメッセージングの世界を守る」ことを掲げ、また「新しいアプローチでフリーのコミュニティと商業市場の両者に利益をもたらす」ことを目標としている。

 ソースの公開されたフリーソフトウェアには世界中のユーザーからのバグフィックスや改良が集まるという利点がある反面、特に企業サーバー分野では信頼性やサポート面に不安があり、インストールや設定に深いノウハウが必要という面もある。今回のSendmail社のアプローチは、フリーで公開しつつ商業製品としての付加価値を売り込むという狙い。WWWブラウザーのソースコードを公開するというNetscape社の戦略とともに注目される。

 なお、Sendmail社では最初の製品としては「Sendmail 8.9」をフリーでリリース。また、商業製品としては6月に正式発表予定の「Sendmail Pro」をアナウンスしている。Sendmail ProはWWWベースの管理機能などを組み込んだバージョンで、バイナリー形式で配布され、サポートやコンサルティングも用意される。

('98/3/18)

[Reported by masaka@impress.co.jp / HOSAKA the G33kSt@r]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp